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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 1999/11/15 |
JAN | 9784560046708 |
- 書籍
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海の上のピアニスト
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海の上のピアニスト
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
何度も何度も読み返したくなる作品。 戯曲として書かれたもので、実際イタリアではなんども舞台で上演され、アメリカでも映画化されているらしい。 生まれてから死ぬまで汽船ヴァージニアン号…つまり海の上で過ごした伝説のピアニスト・ノヴェチェントの生涯を、その親友のトランペット吹きが語っ...
何度も何度も読み返したくなる作品。 戯曲として書かれたもので、実際イタリアではなんども舞台で上演され、アメリカでも映画化されているらしい。 生まれてから死ぬまで汽船ヴァージニアン号…つまり海の上で過ごした伝説のピアニスト・ノヴェチェントの生涯を、その親友のトランペット吹きが語っていくという一人芝居の形式。 戯曲だけあって、ついつい途中声に出して読みたくなり、読んでしまった。そしてとても面白い。戯曲は読み慣れていないが一気読みだった。舞台でも見てみたい。 ノヴェチェントの意味は九百。名付け親の船乗り老・ダニー・ブードマンによると、千九百年にあやかったとのことだ。(そのため映画ではナインティーンハンドレッドと呼ばれているとのこと。未視聴です。) 詳細は控えるが、ノヴェチェントの名前にしても、物語にある数々の逸話にしても、ノヴェチェントの最後にしても、何かと心惹かれる、読み応えも深みもある物語だ。 そういえばノヴェチェントが一生を過ごしたヴァージニアン号(処女号)といい、途中ノヴェチェントのピアノの腕前の噂を聞いて勝負にやってくる男が"ジャズの創始者"を名乗っていたりするなど、「始まり」や「原点」といった意味合いの言葉がいくらか出てきたと思うのだが、何か作者には意図があったのだろうか。ちょっと気になる。(他にも気になるところはたくさんあるが) 何度も読まないと理解しきれた気がしない。 けれど一読しただけでも、ノヴェチェントのことが愛おしくなる。最後はもう、もう……… 私は時に超越した存在のようで人間らしくなく、それでいて人間らしいノヴェチェントのことが大好きだ。 個人的に最後はとてもかっこいいと感じた。 とても素晴らしい作品だと思った。読めてよかった。
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第2回すみれビブリオバトルで紹介された本。熱いご紹介だったので読みたくなり、Amazonの中古本を注文。ご紹介された通り、忘れられない本となりました。ありがとうございました。 本書はイタリアの人気作家アレッサンドロ・バリッコがひとり芝居の脚本という形で書かれた中編。舞台上演を前...
第2回すみれビブリオバトルで紹介された本。熱いご紹介だったので読みたくなり、Amazonの中古本を注文。ご紹介された通り、忘れられない本となりました。ありがとうございました。 本書はイタリアの人気作家アレッサンドロ・バリッコがひとり芝居の脚本という形で書かれた中編。舞台上演を前提としていることもあり、読んでいるうちに上質の音楽劇を見ているような幸福な気分になりました。 原題は「ノヴェチェント、ある独白」。「ノヴェチェント」というのは900という意味で、1900年に生まれた主人公の名前。本書は海の上で生まれ、一度も船を降りることのなかった天才ピアニストであるノヴェチェントの生涯を描きます。 冒頭、黒人の船乗りが欧州と米国を往復する大型客船の中に捨てられた赤ん坊の主人公を発見します。船乗りが付けた名前はダニー・ブードマン・T・D・レモン・ノヴェチェントという「完璧」な名前。このエピソードからはまってしまい殆ど一気読みでした。 本書の読みどころは次の通りです。 1)プロットの巧みさ ネタバレをするのでストーリーは書けませんが、プロットは奇想天外。 船から一度も降りなかったノヴェチェントは幸福だったのか?これについての解答は本書に明示されていませんが、私は幸福だったのではないかという感想です。幸福あるいは生きてゆくことの難しさを考えるヒントを本書は与えてくれます。もちろん、ノヴェチェントを臆病と片付けてしまう考え方もあって然るべきですが、重要なのは本書のプロットを味わうことと思います。 2)映画的な表現の美しさ 本書は「海の上のピアニスト」という題名で1998年に映画化されています。映像が自然と思い浮かぶようなシーンも豊富です。乗客が初めてアメリカを見た時の感動、8歳のノヴェチェントが初めてピアノを弾くシーン、大しけの中でノヴェチェントがピアノを操るシーン、ジェリー・ロール・モートン(ジャズの創始者といわれる実在の人物)とのピアノ対決等々。これらがどんな形で映像化されているのか?トルナトーレ監督の映画を見たくなりました。 3)草皆伸子さんの自然な翻訳 繰り返しになりますが、本書は脚本です。したがい、舞台を見るような気持ちで一気に読まれるのがいいかもしれません。昨年、音楽劇として舞台上演されたようですが、どんな音楽が流れたのでしょうか?頭の中で自分勝手な美しい音楽を流しながら読むのも本書の楽しみ方と思います。 (すみれビブリオバトルは月一で開催しています。ご興味のある方はコメントでご連絡ください)
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乗船した客が産み落として置いて行った赤ん坊が船員に育てられ ピアニストとして育ち一度も船から下船しなかったそんなお話 なぜ船のピアニストは下船しなかったのか あとがきにも書かれているように 自分も映画先で原作後追いの口なのだが 読んで思うことは実写映画 もう一度観たくなりまし...
乗船した客が産み落として置いて行った赤ん坊が船員に育てられ ピアニストとして育ち一度も船から下船しなかったそんなお話 なぜ船のピアニストは下船しなかったのか あとがきにも書かれているように 自分も映画先で原作後追いの口なのだが 読んで思うことは実写映画 もう一度観たくなりました
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