商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1999/02/09 |
| JAN | 9784167105822 |
- 書籍
- 文庫
坂の上の雲 新装版(七)
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坂の上の雲 新装版(七)
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商品レビュー
4
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バルチック艦隊はどこ…
バルチック艦隊はどこから来るのか、そして日本はどう戦うか。真之はこれについて何百回と考えます。日本の命運が真之の頭脳に係っているというプレッシャーが圧しかかってます。一方で東郷平八郎は大将らしく沈着として堂々と待ちます。すごいです。
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奉天会戦での戦敗の情報がひろがるたびに、ロシア国内の社会不安は深刻になった。開明家ウィッテ。ロシア国家は、偉大な軍隊で統制する以外に治めようがない国である。 陣地に拠る敵を攻撃する場合、攻撃側は敵より三倍の兵力を必要とするというのが兵学上の常識であった。 ⇨小泉悠さんが言ってたこ...
奉天会戦での戦敗の情報がひろがるたびに、ロシア国内の社会不安は深刻になった。開明家ウィッテ。ロシア国家は、偉大な軍隊で統制する以外に治めようがない国である。 陣地に拠る敵を攻撃する場合、攻撃側は敵より三倍の兵力を必要とするというのが兵学上の常識であった。 ⇨小泉悠さんが言ってたことと同じだ。 ウドサァになるための最大の資格は、もっとも有能な配下を抜擢してそれに仕事を自由にやらせ、最後の責任だけは自分がとるということであった。⇨組織にいない場合はどうすれば良いのか?育てる必要はないのか? ロシアの建国精神は土地略奪である。と小村寿太郎がいったことは、同時に児玉の戦慄でもあり、かれがこの無理な戦いへ踏み切った唯一の動機でもあった。 児玉は返答もせず、長岡の顔を見るなり、火をつけた以上は消さにゃならんぞ。消すことがかんじんというのに、ぼやぼや火を見ちょるちゅうのは馬鹿の証拠じゃないか。 ロシアに内兜を見透かされてはつまらん。ということで、むしろ野戦軍は積極的な姿勢だけはとる、というのが基本方針であった。その第一は、ハルビンを占領する。その姿勢をとらねばロシアは講和には乗らないであろう。第二は、韓国内にロシアの一兵をもとどむべからず。第三は、すみやかに樺太を占領すべし。第一軍の一部を東方へ移動する事によって、ロシアをしてウラジオストックを襲われるのではないかという不安を抱かしめるようにする。 英国というのは情報によって浮上している島国帝国であると言うるであろう。伝統的外交方針として、ヨーロッパを操縦するにあたつて、勢力均衡を原則とした。ヨーロッパにおける一国のみが強大になることをおそれ、その可能性が生まれた場合は、すばやく手をうち、その強国から被害を蒙るべき弱国を影に陽に支援してきた。 ロシアが、東アジアにおいてとどまるところのない侵略主義をとってきたために、英国は自国の東アジア市場を侵されることをおそれ、ロシアに対する抑止力として日本を同盟者にえらんだにすぎない。 理性的判断力に富んだ英国政府の要人たちはべつとして、おおかたの英国人の利害と感情を日本が百パーセント満足させようというなら、やってくる機関車も吹っとぶかわりに、石を抱いて飛び込んだ日本人もこなごなにくだけねばならなかった。その両者の残骸のかなたに、英国人にとっては無限の食欲の対象になるシナ大陸のあぶらみのごとくよこたわっている、という風景画でなければならない。 ルーズベルトは当然なことながら日露戦争についてはアメリカの利害を中心に考えていた。ロシアがアジアにおいて強大になることはアジアにおける勢力均衡がくずれることになる。まず日本によってこれを押さえねばならない。英国のたちばにそっくりである。日本は、道具にすぎない。 日本と日本人は、国際世論のなかではつねに無視されるか、気味悪がられるか、あるいははっきりと嫌悪されるかのどちらかであった。 カシニーの性格、という言葉をルーズベルトはしばしば使っているように、倨傲で頑質な性格をもち、たとえは微笑は微笑を表現せず 逆に憎悪や殺意を表現するといったふうの、表情や言葉からその人物の真実や真意を汲み取りがたい性格の男であった。 ロシアの官吏は、もっともかれらが恐るところのものはその国家の専制者、皇帝、とその側近者であり、かれらはつねに体内的な関心のみを持ち、その専制者の意向や機嫌をそこなうことのみを恐れる。 世界の歴史の中で無数の専制者が出たが、そのわずか二、三人のみが優れた政治業績を残した。あとはことごとく専制のために国家をやぶり身の破滅を来たした悪例の歴史があるが、しかし存在としてはすでに悪である専制者たちは、つねに歴史上数例しかない英雄的な、先例を神聖視することによっておのれの専制を正当化する癖がある。 ルーズベルトは、調停というもののむずかしさをこのときほど感じた事は無かったであろう。さらには日本人の国民性の浅薄な部分と、ロシア帝国を動かす暗黒の一団、宮廷というものの性格を、第三者であるだけに、痛いほど感じたに相違いない。 ロシアは世界で最も濃厚な官僚国家であるくせに、官僚機構そのものは銹び腐ってなんの役にもたたなかった。
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第7巻。うわぁ〜やっぱりクライマックスにかけての疾走感が凄い。早く最終巻を読みたいので感想は少しだけ。 最初の頃は戦争の描写が酷で読むのが辛いと書いていましたが、この巻ぐらいからは敢えてそういう叙述は避けてくれてるのかな…とにかく世界地図を俯瞰してそれぞれの国の思惑を読み取るよ...
第7巻。うわぁ〜やっぱりクライマックスにかけての疾走感が凄い。早く最終巻を読みたいので感想は少しだけ。 最初の頃は戦争の描写が酷で読むのが辛いと書いていましたが、この巻ぐらいからは敢えてそういう叙述は避けてくれてるのかな…とにかく世界地図を俯瞰してそれぞれの国の思惑を読み取るような描写に引き込まれたり、当時の日本と日本人へ向けられた各国からの侮蔑の目に驚愕したり、宮古島での一庶民の逸話に想いを馳せたり、こんなにも自分の知らない歴史の裏側を知れた事に、この本に出逢えた事に感謝しています。いよいよ、ラストは、バルチック艦隊、出現!
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