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「もの」の詩学 家具、建築、都市のレトリック 岩波現代文庫 学術153
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「もの」の詩学 家具、建築、都市のレトリック 岩波現代文庫 学術153

多木浩二(著者)

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「もの」の詩学 家具、建築、都市のレトリック 岩波現代文庫 学術153

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2006/01/17
JAN 9784006001537

「もの」の詩学

¥1,210

商品レビュー

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2012/06/21

 著者は造形関係の評論家らしく、この本では椅子やベッドなどの家具、コレクション、城などについて語られている。  この人はどうやらポストモダンの人のようだ。やたらとフランス思想家の人名が言及され、文体は軽く、深層を飛び越えて上空飛行ばかりしている。山口昌男さんの本によく似ている。そ...

 著者は造形関係の評論家らしく、この本では椅子やベッドなどの家具、コレクション、城などについて語られている。  この人はどうやらポストモダンの人のようだ。やたらとフランス思想家の人名が言及され、文体は軽く、深層を飛び越えて上空飛行ばかりしている。山口昌男さんの本によく似ている。その学識は尊敬するけど、結局何を言おうとしているのか、著者の心の動きがつかめない。  そのため、最初おもしろい本かなと思ったが、だんだんつまらなくなってしまった。  この人の本は、たぶんもう読まないだろう。

Posted by ブクログ

2012/04/25

昨年の4月に82歳で亡くなった批評家、多木浩二の著作を初めて通読したのは大学時代に課題図書だった『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』だが、それとは関係なく、多木は僕にとっては60年代後半の伝説的写真同人誌『provoke』の人で、それとも関係なく、本書は、「もの」とその背...

昨年の4月に82歳で亡くなった批評家、多木浩二の著作を初めて通読したのは大学時代に課題図書だった『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』だが、それとは関係なく、多木は僕にとっては60年代後半の伝説的写真同人誌『provoke』の人で、それとも関係なく、本書は、「もの」とその背景にある精神史を読み解く4本の論考から成っていて、内容はざっと次の通り。「17、8世紀西洋における家具と室内の変化」「18世紀に起こる収集から美術館への変化、フランス革命と美術館と博覧会」「ルートヴィヒ二世の城とキッチュの発生」「バウハウスとヒトラーの建築と独裁制」。多木の文章は、内容に比べて文体が硬質で難解な印象を与える。少なくとも、すらすら読めるというタイプの文章ではないが、そうした文体に彼の知的鋭意を感じることができて、僕は嫌いではない。そして、やはりどこかしらベンヤミンを思い出す。

Posted by ブクログ

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