商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2006/02/01 |
JAN | 9784102060162 |
- 書籍
- 文庫
戦争と平和(4)
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戦争と平和(4)
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商品レビュー
4.3
23件のお客様レビュー
「戦争と平和」を読み終え、なぜこれだけの字数をトルストイは必要としたのか分かるような気がした。歴史を作るのは人であり、人の暮らし、会話や感情の表出こそ重要だと。他の歴史小説を読んでいても、多くの場合、書かれている人物の心の内、心の襞に入って語られることは少ない。ボロジノの会戦やモ...
「戦争と平和」を読み終え、なぜこれだけの字数をトルストイは必要としたのか分かるような気がした。歴史を作るのは人であり、人の暮らし、会話や感情の表出こそ重要だと。他の歴史小説を読んでいても、多くの場合、書かれている人物の心の内、心の襞に入って語られることは少ない。ボロジノの会戦やモスクワ炎上を主にナポレオンのロシア遠征が詳細に語られる中で、パラレルに進捗する五つのロシア貴族の浮沈は迫力満点であったし、その人物の動きと物語の展開は秀逸であった。ピエールとナターシャ、ニコライとマリアに収斂する愛の物語の起結に深い感動を覚えた。
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「戦争と平和」を読み、「戦争」と「平和」と「人間」の関係性について考えずにはいられなかった。 平和の中で育った人間が戦争を生み出すのではない。反対に、戦争を生き抜いた人間が平和を築き上げるのでもない。 「戦争」と「平和」が混在するこの世界においては、いかなる人間も双方に影響を...
「戦争と平和」を読み、「戦争」と「平和」と「人間」の関係性について考えずにはいられなかった。 平和の中で育った人間が戦争を生み出すのではない。反対に、戦争を生き抜いた人間が平和を築き上げるのでもない。 「戦争」と「平和」が混在するこの世界においては、いかなる人間も双方に影響を及ぼすことはないのだと思う。 戦争が起こるのには原因があり、平和がもたらされるのにも原因がある。それぞれの原因を、我々は人間に求めるのではなく、「歴史」に求めるべきなのだと感じた。歴史の中において人間という存在は、ナポレオンやアレクサンドル皇帝であっても、ひとつの歯車に過ぎない。 戦時にはより多くの殺戮を行なった者が称賛され、平時には戦争を防ごうと努める者が評価される。 結局のところ我々は、「歴史」というあまりに大きな波の中において、右往左往するしかないのである。
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ピエールが、「モスクワの伯爵」の伯爵を思い出させた前半。 小説と括れない。 私はトルストイが好きだ。
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