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統帥権と帝国陸海軍の時代 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2006/02/10 |
JAN | 9784582853087 |
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統帥権と帝国陸海軍の時代
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統帥権と帝国陸海軍の時代
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
統帥権なる概念がいかにして生まれ、独立し、日本を破滅へと追いやったのか。山縣有朋や日清日露での戦勝、肥大する官僚組織、日中、日米戦争と辿られて解説される。
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「明治」から「昭和」にいたる激動の歴史を「統帥権」という視点から捉えなおすことは、それなりの興味をもつが、その時期の長さと「国際・国内政治」や「軍事」という幅広い内容を包摂する以上、ちょっと無理があるように思えた。 たしかに、明治憲法は「統帥権」という独特のシステムを抱合して...
「明治」から「昭和」にいたる激動の歴史を「統帥権」という視点から捉えなおすことは、それなりの興味をもつが、その時期の長さと「国際・国内政治」や「軍事」という幅広い内容を包摂する以上、ちょっと無理があるように思えた。 たしかに、明治憲法は「統帥権」という独特のシステムを抱合しており、それを「魔法の杖」といったのは司馬遼太郎だっただろうか。 明治期に欧州より導入した政治システムに、日本的な味付けを加えた独特の制度が「統帥権」を含む「明治憲法」だったのだろう。 本書は、その「統帥権」の視点から「明治・大正・昭和」を駆け足で語るのだが、日本においての「明治憲法」は、政治システムとして果たして適していたのだろうかと考えてしまった。 「天皇」のもとで、「政府」「陸軍」「海軍」が並列する政治制度は、それぞれが天皇に直属し、国家目標を調整する政治システムが制度としては十分に機能していなかったことが、本書でよくわかる。 さぞかし、「天皇」は気苦労が多かっただろうと思ってしまったが、本書は、歴史を追いかけるのが忙しく、政治システムへの考察が少ないのではないだろうか。 著者は、第1級の歴史家といわれているが、明治から昭和戦前期の大陸政策をはじめとした国家戦略を「統帥権」だけの視点から評価するのは難しいのではないかと思った。
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かつて日本は軍隊が暴走して国が滅んだ。司馬遼太郎は統帥権が国を滅ぼしたと論じたが、著者はなぜ統帥権により国が滅びたのかを学術的に論じており参考になった。
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