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喜劇の手法 笑いのしくみを探る 集英社新書
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2006/02/22 |
JAN | 9784087203318 |
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喜劇の手法 笑いのしくみを探る
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喜劇の手法 笑いのしくみを探る
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
どういう技術でもって笑いが起こるのか、おかしみが生まれるのか、を分析して述べているのですけど、面白いです。こういう講義を受けたかったよね、もしも若い頃から文学に興味があったならですが。大きく、戯曲を悲劇と喜劇にわけてみる。そのうち結婚で終わるような比較的幸せな終わり方をする方が喜...
どういう技術でもって笑いが起こるのか、おかしみが生まれるのか、を分析して述べているのですけど、面白いです。こういう講義を受けたかったよね、もしも若い頃から文学に興味があったならですが。大きく、戯曲を悲劇と喜劇にわけてみる。そのうち結婚で終わるような比較的幸せな終わり方をする方が喜劇であって、一般的なイメージとしてあるように、笑劇がすなわち喜劇、ではないんですよね。人が死んで終わるような、わかりやすい悲しみの戯曲でなければ、ちょっと切ない喜劇もあるんじゃないかなと、本書を読んでいると、そう分類については考えたりしました。でもって、いろいろあるなかで23の項目に分けて取り上げ、それら喜劇の技巧について具体例から端的に述べてくれています。なので、とてもわかりやすいですし、おもしろいし楽しみながら、その技術を知ることができる。これは小説を書く場合にも大いに参考になります。構想の段階で参考にするならば、格段にイメージが広がるくらいのバラエティに富んだ技巧を収めている。また、終章へ向かうにつれて、演劇というものの深みについて、どんどん誘ってくれるような作りになっていました。新書という形式で、紙数もそれほどの量ではない中で、要点をついた文章で読者は最短ルートをたどって、演劇表現の最前線の苦闘領域まで行けてしまいます。苦闘領域とはなにか、といえば、たとえば劇中劇を用いることで、劇そのものを茶化しながら、観客の劇に対する認識を、揺さぶることについてなどですね。劇中劇について演者が論じることは、その本当の劇そのものをも論じることであり、劇を壊しかねないわけですね、興ざめを引き起こすかもしれない。でも、その技巧をあえて、そして上手に用いることで、認識論や記号論の深みと演劇自体が繋がるところまで、観客を連れていくことがある。そういう位相に頭がもっていかれれれば、いつもならば疑問に思わなかったものが疑問として立ちあがってきます。いったい演劇ってなんなんだろう?演者は観客に話しかけることがあるし、その話しかけは周囲の演者には聴こえない設定になっているしです。たとえば現代的なリアリティを重視するドラマや映画と比べてどう解釈し、そういった話しかけはどう受け止めるべきなんだろう?哲学して体系立てたくなるのですが、なかなかそう、すとん、とは治まるものではない。というように、最初は技術や手法、方法論の形式を一つずつ知る、みたいな読書になるのですが、最終的には演劇論の領域までちょっと足をつっこむくらいの内容になります。だから余計に面白かったですね。
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恥ずかしながらほとんど知らない喜劇が出てきたが、全てどういう物語かを説明してくれるので、手法についてもわかりやすかった。
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恥ずかしながら演劇にかなり疎い僕は、本書でなされる様々な説明を、アンジャッシュのコントを思い浮かべながら読み解いていった。 結論1:アンジャッシュのコントは喜劇である。 結論2:演劇の笑いと文章の笑いは、また別物である。
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