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小さな王子 新訳『星の王子さま』
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 八坂書房/ |
| 発売年月日 | 2005/10/25 |
| JAN | 9784896948622 |
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小さな王子
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
生まれた星で「薔薇」と折り合いが付かず、他の星へと旅立った王子様。 いくつかの星を転々としたあと、地球の砂漠を歩き続けた王子様は、飛行機の故障により、その場を動けない人間と出会う。 他の星ではおかしな大人とばかり出会う王子様。しかし、その延長線上でまともな主人公が登場する。 それらのおかしな大人たちも多分普通の人間で、王子の視点ではそんなふうに見えているんだろうな、と感じた。 主人公は、補給の出来ない砂漠、限られた水が目に見えて減っていく中で、必死に故障を直している。しかし王子はそんなおとぎ話のような話を続ける。 苛つく主人公。しかし往々にしてそういうもののようにも思える。生きることに必死な大人に対し子供はあしらわれる。しかし子供が熱中しているそれは大人のそれと同じぐらい大事なものだ。 そうして、花の話が始まる。 王子様は旅先で、いくつもの薔薇をみつける。 世界に一つだけだと思っていた薔薇は、どこにでもあるものだった。 P89 「たった一本きりの花だと思って僕はいい気になっていた。でもありふれたバラを1本持っていただけだったんだ。それに 僕の3つの火山だって 膝の高さくらいの大きさだし一つは 多分 ずっと消えたままさ。こんなんじゃ 立派な王子様にはなれないや...」 そして草原に寝転び泣いたんだ。 そうして、キツネとの話につながる。 狐の語る話は、花との関係性の唯一無二さを説く。加えて、狐の話は主人公との別れに置いても大切な部分だ。 このシーンが今作で一番好きなシーンだった。 P95 「もしお前が俺を飼いならせば 俺の生活はまるで陽が差したようになるさ。俺は足音を聞き分ける。それはどんな音とも違っているだろうよ。他の足音は俺を巣穴に潜らせる。でもお前の足音は俺を巣穴の外に呼び出すだろう。まるで音楽みたいにさ。それから見ろよあそこに麦畑があるだろう?俺はパンを食わないから 麦畑は俺にとっては必要のないものさ。麦畑を見たって俺は何も思い出しゃしない。それは寂しいこったぜ!でもお前は金髪だ。お前が俺を飼いならすとすごいことになるぜ!金色の麦畑は俺にお前を思い出させるのさ。そしておれは麦畑を吹き渡る風の音が好きになるだろうよ...」 (中略) 「同じ時間に来た方がいいぜ」とキツネは言った。「例えばもしお前が 午後4時に来るとする。そうすると 俺は3時から もう嬉しくなってくるだろう。時間が経てば経つほど俺は嬉しく感じるだろう 4時にはもう俺は そわそわして心配になる 俺には幸せ の値打ちがわかるってもんだ!でも もしお前がいい加減な時間に来るとしたら俺は いつ 心の準備をしたらいいかわからない...しきたりがあるんだ。」 「しきたりって何?」と王子様は聞いた。 「そいつも忘れられがちなこと だがね」とキツネは答えた。「ある日ある時間を他の日や他の時間と区別するもののことさね。例えば俺を追いかける 狩人にも しきたりがあるやつらは木曜には村の娘たちとダンスをするんだ だから 木曜は素敵な日だぜ俺は ぶどう畑のところまで散歩に出かけるんだ。もし 狩人が適当な日にダンスをするんなら 1日1日はどれも同じようなものになってしまう。俺には休みがなくなっちまうよ。」 こうして 王子様は 狐を飼い慣らしたんだ。やがて 王子様の出発の時が近づいた。「ああ!」とキツネは言った...「おれ、泣いちまうよ。」 「僕のせいじゃないよ」と王子様は言った。「僕は君を苦しめようとなんて思っちゃいなかったんだ。でも君が 飼い慣らしてほしいと言ったから...」 「もちろん そうさ」とキツネは言った。 「でも君は泣きそうだなんて言ってる!」 と王子様は言った。 「もちろんそうさ」とキツネは言った。 「それじゃ 何にもならないじゃないか!」 「そんなこたぁないさ」とキツネは言った。「麦畑の色のおかげだよ。」 絵本のような世界観を保ったままに、いろんな話に置き換える事ができる様に感じた。 本作は大人向けになってしまった本作をもう一度子供の手に戻すため、という思いがあったという。 それを知った私は、逆に他の翻訳版も観てみたくなった。
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新訳ブームの中で出版された一冊。とかく「大人のための」が強調される『星の王子さま』を現代の子どものために訳し直したという心意気や良し。そのために11歳の息子さんに校閲してもらったというが、その効果は十分出ている。実際、子どもにも分かるようにやさしく文章を書くのは大変難しいことだ。...
新訳ブームの中で出版された一冊。とかく「大人のための」が強調される『星の王子さま』を現代の子どものために訳し直したという心意気や良し。そのために11歳の息子さんに校閲してもらったというが、その効果は十分出ている。実際、子どもにも分かるようにやさしく文章を書くのは大変難しいことだ。直訳調のぶざまな日本語が多い新訳の中では好感のもてる一冊である。
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有名なのに一度も読んだことがなくてついに読みました。結構深い内容ですね。大人になるにつれて忘れがちなことを思い出させてくれます。心を洗ってくれます。これを読んでから夜空を見るのが楽しくなりました。
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