商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社/ |
発売年月日 | 2005/07/27 |
JAN | 9784532165154 |
- 書籍
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ルービン回顧録
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ルービン回顧録
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商品レビュー
4.5
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ゴールドマン・サックスの共同経営者、アメリカ財務省長官と、企業・政治のトップを経験したルービンの回顧録。たとえば世界経済危機の際の、各国への支援の手段をめぐる意思決定の過程など詳しく述べられており、臨場感がある。意思決定に際してルービンは、「確かなものは何一つない」と複数の手段を検討し、その手段を実行した場合に起こる事象の確率やメリット・デメリットを慎重に検証する。財務長官という立場なら、トップダウンでとにかくスピード重視の決定をするのではと私は考えていたので、この点は特に興味深かった。政治の舞台裏を知ることができたとともに、議論の進め方のコツなど仕事に生かせる教訓も学ぶことができた。
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ゴールドマン・サックスのシニアパートナー、クリントン政権時の国家経済会議委員長、財務長官、シティグループの経営執行委員会会長など、華々しいキャリアをもつロバート・ルービンの回顧録。 わしの胸に響いたのは下記のくだり。 「仕事一途の度が過ぎると仕事の虜となり、ひいては自分の上で...
ゴールドマン・サックスのシニアパートナー、クリントン政権時の国家経済会議委員長、財務長官、シティグループの経営執行委員会会長など、華々しいキャリアをもつロバート・ルービンの回顧録。 わしの胸に響いたのは下記のくだり。 「仕事一途の度が過ぎると仕事の虜となり、ひいては自分の上で権力を持つ者の言いなりになる。一方、仕事がすべてではない人間は、身の引き方を知っており、精神的にも独立している」 「ゴールドマン・サックスに入った当時は、もちろん政権入りした頃のような経済的な余裕もなかったが、それでも、いざとなったらここを辞めてまったく違う人生を歩めばよいのだと気軽に考えていた」 「こうした割り切りのおかげで、独立心を保ち自由な考えを述べることができ、数々の重圧を切り抜けられた」 「どこに身をおこうと自分自身は変わらないのだから、己の本質を見極めることが肝心なのだ」 これらは、第11章『ワシントンを去る』の終盤に出てくる記述。 これらの文章に出会えただけでも、この本を読んだ甲斐があった。 「確実なものは何もない」という彼の蓋然的哲学とか、彼の功績とか、アメリカ経済・政治の難しさとかは本書を読むなり、アマゾンのカスタマーレビューを参考するなりしてくださいです。
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いま、あなたの目の前に憧れの人がいるとしよう。その人が好きで好きでたまらない。でも、実際のところ、あなたがその人に何のアプローチもしないとしても、世界に対しては何の影響もない。もしかしたら、あなたたちの子供が救世主になるかもしれないが、実現しない未来には誰もケチをつけない。しかし、たとえ実現しなくてもケチをつけられてしまう人達がいる。だが、決断しなければならない。それが政治家だ。 ロバート・E・ルービン。第70代アメリカ合衆国財務長官。この本の著者だ。彼曰く、彼の思想の根底にあるのは蓋然的思考。すなわち、世の中に確実なことなど何もないのだから、どんな起こりえないと思える事態も起こりうる。そんな思想の元にアメリカ経済を牽引してきた男。 なぜ彼がそんな思想に支配されたのか。この本を読めばその一端が理解できることだろう。アメリカの投資銀行ゴールドマン・サックスで裁定取引に従事し、市場ではどんな事態でも起こりうると言うことをその身に刻んできたのだから。 お金を儲けたいだけならば、別に政治家になどなる必要がない。彼の根底には、政治への熱望が潜んでいたのだろう。この本には、クリントン前大統領への深い敬意とともに、自らが実施してきた経済政策の裏面が率直に記されている。まさに、生きた経済の教科書。 また、政治の世界の恐ろしさも垣間見ることができる。たとえ自分が信じていなくても、政敵を追い落とすためならばどんなことでも利用するえげつなさ。自分の正義を貫くためには道を選ばない。 結局、経済政策は結果のみによって評価されるもので、どんな高尚な理論もそれだけでは何の役にも立たないのだということが分かると思います。
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