商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2005/08/29 |
| JAN | 9784101181684 |
- 書籍
- 文庫
ローマ人の物語(18)
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ローマ人の物語(18)
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商品レビュー
3.9
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さて悪名高きカリグラ…
さて悪名高きカリグラです。しかし、財政破綻した大国を引き継ぐのは並大抵のことではありません。彼は彼なりに皇帝としてやるべきことをやっているように思えます。悪名高いのは事実でしょう、でも三代で滅ぶということはなかったのです。
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孤独に苦しんだ晩年の…
孤独に苦しんだ晩年のティベリウス、そしてその後を継ぎ、4年で殺されたカリグラ。二人の「暴君」の話です。カリグラは人格破綻者、の一言で片付けられることも多い皇帝ですが、では、何が彼をそうしたのでしょうか?そんなことを考えさせられます。
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- ネタバレ
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アウグストゥスの後を継いだティベリウスは、市民の人気取りを行わなかった。また、晩年はローマにはおらずカプリ島にこもり遠隔で帝国を統治した。 ゆえに、市民にも元老院にも嫌われていた。 悪評の多くは、その不人気から生まれた。 しかし、実際の帝国統治においてはアウグストゥスの路線を引き継ぎ、財政を健全化し、防衛ラインも現実的なラインに引き戻し、帝国の基盤を強固にした。 名は悪でも、実はとっていたのだ。 そのティベリウスから統治を引き継いだカリグラ。 行ったのは、帝国統治の安定ではなく、ポピュリズムとも思えるような大衆迎合の政策。 ティベリウスが廃止せずに残した売上税を廃止し、剣闘士の試合やサーカスなどを再開させる。 だが、戦略性があってのものではない。放漫な散財で財政は傾く。 自ら傾けた財政の立て直しのために新たな課税を行ったことで当初の人気も急速に冷めていく。 また、実績が内にも関わらず、自らを、そして妹までも神格化している。 これはアウグストゥスやティベリウスが帝国統治を滞りなく行う上で、断じて避けていたことだ。 それにより、ユダヤとの軋轢が生まれる。また、カエサル以来の同盟国である北アフリカのモウリタニアとも軋轢が生まれてくる。 -ユダヤの存在感も増してくる。彼らの宗教や信条を侵して -クライマックスは巻末だ。 -カリグラは暗殺される。彼の忠実な部下であると思われた側近2人に。 クーデターとも言えそうだが、違うのは、その実行者である2人が権力を握らず、次期皇帝を傀儡とせず、むしろ反抗せずに死刑に服したこと。 その事実から、この2人は憂国の人であったのではないかということ。 憂国ゆえの行動であっても、皇帝を殺害するという前例ができてしまったことが、未来のローマにとっての大きなヒビになりうるのではないか。 それは武力によるクーデターが起こりうるということ。 そういう前例を作ったという意味でも、3代目皇帝カリグラは悪名高いと言えるように思える。 そして、最高権力者に権力が集中する状態を作る以上、初代アウグストゥスが2代目ティベリウスにそうしたように、またティべリウス自身が行ってきたように、後継育成というのは必須であっただろう。 国家の規模やフェーズにより、求められる政体は変わっていく。皇帝による政治だからこそ、大国が回る部分はある。ただ、権力が個人に集中する時の最大のリスクはその個人の過ちがそのまま帝国統治全体に大きな影を落とすことだ。 ティベリウスが、市民からの人気がないという意味での「悪名高い」だとすれば、カリグラは順調に整えた基盤の各所にヒビを入れた実質的に「悪名高い」と言えるように思えた。
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