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ローマ人の物語(18) の商品レビュー

3.9

53件のお客様レビュー

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さて悪名高きカリグラ…

さて悪名高きカリグラです。しかし、財政破綻した大国を引き継ぐのは並大抵のことではありません。彼は彼なりに皇帝としてやるべきことをやっているように思えます。悪名高いのは事実でしょう、でも三代で滅ぶということはなかったのです。

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孤独に苦しんだ晩年の…

孤独に苦しんだ晩年のティベリウス、そしてその後を継ぎ、4年で殺されたカリグラ。二人の「暴君」の話です。カリグラは人格破綻者、の一言で片付けられることも多い皇帝ですが、では、何が彼をそうしたのでしょうか?そんなことを考えさせられます。

文庫OFF

2026/03/16

「ローマ人の物語 (18) 悪名高き皇帝たち(2) 」(塩野七生)を読んだ。 カプリ隠遁後のティベリウスの晩年と国体盤石なローマを受け継いだカリグラの治世と最期 無問題のローマを受け継ぎ、すべての人に歓迎されて即位した『幸運な』若き皇帝カリグラの、政治を知らなすぎたが故に待...

「ローマ人の物語 (18) 悪名高き皇帝たち(2) 」(塩野七生)を読んだ。 カプリ隠遁後のティベリウスの晩年と国体盤石なローマを受け継いだカリグラの治世と最期 無問題のローマを受け継ぎ、すべての人に歓迎されて即位した『幸運な』若き皇帝カリグラの、政治を知らなすぎたが故に待ちうける『不運な』結末。

Posted byブクログ

2025/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アウグストゥスの後を継いだティベリウスは、市民の人気取りを行わなかった。また、晩年はローマにはおらずカプリ島にこもり遠隔で帝国を統治した。 ゆえに、市民にも元老院にも嫌われていた。 悪評の多くは、その不人気から生まれた。 しかし、実際の帝国統治においてはアウグストゥスの路線を引き継ぎ、財政を健全化し、防衛ラインも現実的なラインに引き戻し、帝国の基盤を強固にした。 名は悪でも、実はとっていたのだ。 そのティベリウスから統治を引き継いだカリグラ。 行ったのは、帝国統治の安定ではなく、ポピュリズムとも思えるような大衆迎合の政策。 ティベリウスが廃止せずに残した売上税を廃止し、剣闘士の試合やサーカスなどを再開させる。 だが、戦略性があってのものではない。放漫な散財で財政は傾く。 自ら傾けた財政の立て直しのために新たな課税を行ったことで当初の人気も急速に冷めていく。 また、実績が内にも関わらず、自らを、そして妹までも神格化している。 これはアウグストゥスやティベリウスが帝国統治を滞りなく行う上で、断じて避けていたことだ。 それにより、ユダヤとの軋轢が生まれる。また、カエサル以来の同盟国である北アフリカのモウリタニアとも軋轢が生まれてくる。 -ユダヤの存在感も増してくる。彼らの宗教や信条を侵して -クライマックスは巻末だ。 -カリグラは暗殺される。彼の忠実な部下であると思われた側近2人に。 クーデターとも言えそうだが、違うのは、その実行者である2人が権力を握らず、次期皇帝を傀儡とせず、むしろ反抗せずに死刑に服したこと。 その事実から、この2人は憂国の人であったのではないかということ。 憂国ゆえの行動であっても、皇帝を殺害するという前例ができてしまったことが、未来のローマにとっての大きなヒビになりうるのではないか。 それは武力によるクーデターが起こりうるということ。 そういう前例を作ったという意味でも、3代目皇帝カリグラは悪名高いと言えるように思える。 そして、最高権力者に権力が集中する状態を作る以上、初代アウグストゥスが2代目ティベリウスにそうしたように、またティべリウス自身が行ってきたように、後継育成というのは必須であっただろう。 国家の規模やフェーズにより、求められる政体は変わっていく。皇帝による政治だからこそ、大国が回る部分はある。ただ、権力が個人に集中する時の最大のリスクはその個人の過ちがそのまま帝国統治全体に大きな影を落とすことだ。 ティベリウスが、市民からの人気がないという意味での「悪名高い」だとすれば、カリグラは順調に整えた基盤の各所にヒビを入れた実質的に「悪名高い」と言えるように思えた。

Posted byブクログ

2023/12/30

ティベリウスの死とカリグラのお話し。 若くして皇帝になるのは大変。 カリグラの短命な統治。 3、ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス

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2023/12/06

悲しい読後感。ティベリウスにしてもカリグラにしても、人生の終わり方が悲しいなぁ。 ティベリウスは皇帝になってからずっと悲しい。本人も自分の役割を理解しての様々な行動だったし、それはそれでローマに必要なことだったのに、当時の人には理解されていないのが物悲しい。 そして、カリグラ。若...

悲しい読後感。ティベリウスにしてもカリグラにしても、人生の終わり方が悲しいなぁ。 ティベリウスは皇帝になってからずっと悲しい。本人も自分の役割を理解しての様々な行動だったし、それはそれでローマに必要なことだったのに、当時の人には理解されていないのが物悲しい。 そして、カリグラ。若さゆえ。おぼっちゃまゆえ。ティベリウスの背中をみての動きが裏目に出てる。 皇帝という立場の難しさ、なんだろうな。 カエサルとアウグストゥスが凄すぎたってことでもあるんだよね、きっと。

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2023/10/10

2代皇帝ティベリウスがローマを離れカプリ島から統治を始めるようになってから、3代皇帝カリグラが暗殺される紀元41年までを扱う。 カエサル、アウグストゥス、ティベリウスが築いた盤石の帝国を受け継いだカリグラだが、人気取りの減税や派手な催しなどで財政を傾けた末に、最も信用できるはずの...

2代皇帝ティベリウスがローマを離れカプリ島から統治を始めるようになってから、3代皇帝カリグラが暗殺される紀元41年までを扱う。 カエサル、アウグストゥス、ティベリウスが築いた盤石の帝国を受け継いだカリグラだが、人気取りの減税や派手な催しなどで財政を傾けた末に、最も信用できるはずの近衛兵団の手によって暗殺されてしまう。

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2023/09/27

地味で堅実な2代皇帝ティベリウスが77歳で亡くなり、24歳のカリグラが皇帝に 先代が緊縮で不人気だったため、一転お祭り騒ぎに! 消費税も廃止して人気は頂点を極めるが、当然財政は悪化 神になろうとしユダヤ人とも揉め、任期4年目に部下から殺害される

Posted byブクログ

2022/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ティベリウスの死と、カリグラの短い統治。 最も信頼していたであろう人に殺害されたとは、因果応報なものだなあ。 ティベリウス カプリ隠遁、有能セイアヌスによるアグリッピーナ派の一掃、セイアヌスの粛清、ティベリウスのゴシップ、ローマ金融危機、ティベリウス死去 カリグラ 生い立ちの説明、皇帝即位、パンとサーカス、大病、神になる、パンとサーカス、財政破綻と金策、ガリア周遊、ユダヤ人とローマ人、ギリシア人との関係、ティベリウスの対ユダヤ政策、カリグラの対ユダヤ政策、ユダヤ・アルメニア・マウリタニアとの内政・外政問題、反カリグラの動き、近衛軍団大隊長らによる、カリグラ暗殺とクラウディウス即位

Posted byブクログ

2021/07/10

第2代皇帝ティベリウスのカプリ島隠遁後と、第3代皇帝カリグラの治世。 ティベリウスはほんと私生活には恵まれなかった人だな、という印象。セイアヌスの前妻からの手紙の内容が真実だったかは分からないが、ショックだったろうなあ。 そしてカリグラの治世はわずか4年足らずという短さ。最後がな...

第2代皇帝ティベリウスのカプリ島隠遁後と、第3代皇帝カリグラの治世。 ティベリウスはほんと私生活には恵まれなかった人だな、という印象。セイアヌスの前妻からの手紙の内容が真実だったかは分からないが、ショックだったろうなあ。 そしてカリグラの治世はわずか4年足らずという短さ。最後がなんとも切ない。 後半のローマとユダヤの関係についても興味深い。この頃からすでに、この地域には複雑な事情があったのか。

Posted byブクログ