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思いわずらうことなく愉しく生きよ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2004/06/21 |
JAN | 9784334924355 |
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思いわずらうことなく愉しく生きよ
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商品レビュー
3.8
136件のお客様レビュー
愉しく生きよ
全然違う価値観を持った姉妹が育った犬山家の家訓、「思いわずらうことなく愉しく生きよ」。伸びやかに潔く己の主張を貫く姉妹たち。その姿に、心がじくりと痛む。ある種の羨望を含む痛みは、どこか甘くて心地よい。
yama
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【概要】 2001年 三姉妹の物語 DV夫と暮らす長女、ドライな男女関係を求める次女、異性との距離を上手く築けない三女 「二番町」で育った3人はとても普通の家庭で育ったように思えるのに、異性関係の築き方がそれぞれ歪んでいる。 【登場人物】 多田邦一:麻子の夫 多田麻子(犬山):長女,36歳,1965年生 犬山治子:次女,1967年2月生, 熊木圭介:治子の恋人 犬山育子:三女,29歳,1972年11月生 里美:専門学校時代のクラスメイト 光夫:里美の恋人
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江國香織作品を読むのはもう何年も前に読んだ『神様のボート』以来。江國さんの書く文章はとても優雅で、思わず紅茶とスコーンを食べながら読みたくなってしまうような感じ… と思っていたら、この作品は思った以上に扱っているテーマは重めで、結構しんしんと読みました。 暴力を振るう夫と決別で...
江國香織作品を読むのはもう何年も前に読んだ『神様のボート』以来。江國さんの書く文章はとても優雅で、思わず紅茶とスコーンを食べながら読みたくなってしまうような感じ… と思っていたら、この作品は思った以上に扱っているテーマは重めで、結構しんしんと読みました。 暴力を振るう夫と決別できない長女。 愛する恋人がいても自由奔放に生きたいバリキャリな次女。 複数の男性と肉体関係を結ぶことがやめられない三女。 それぞれがそれぞれに女の人の人生の複雑さ、煩わしさ、宿命みたいなものを三姉妹が背負いすぎていて、特に麻子(長女)のシーンは読んでいてとても辛かった。個人的には三姉妹全員「理解はできるけど共感はできない」みたいなキャラクターだったので、いまいち物語には没入できないまま終わってしまった(自分の人生経験の足りなさもあるのかもしれない) でもやっぱり江國さんの書く文章はとても煌びやかで素敵だった。また他の作品も読みたいなあ。
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