商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/04/10 |
JAN | 9784163228105 |
- 書籍
- 書籍
坂の上の雲(1)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
坂の上の雲(1)
¥1,760
在庫あり
商品レビュー
4.4
19件のお客様レビュー
ついに読み始めてしまった。初読は20代後半なので約30年ぶり。中毒性があるくらい面白く、多くの日本人に影響を与えてきた国民的大ベストセラー。2年連続で松山出張があり、今年(今月)はゆっくり坂の上の雲ミュージアムを見学したところ、どうしても再読したくなった。 「まことに小さな国が、...
ついに読み始めてしまった。初読は20代後半なので約30年ぶり。中毒性があるくらい面白く、多くの日本人に影響を与えてきた国民的大ベストセラー。2年連続で松山出張があり、今年(今月)はゆっくり坂の上の雲ミュージアムを見学したところ、どうしても再読したくなった。 「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている(p7)」 で始まる長編小説はやはり面白く、一気読みしてしまった。30年ぶりの読後感を確認しながら読み進めよう。
Posted by
本書は、記憶に残る中で人生で初めて読んだ小説であり、その後の人生に大きな影響を受けた。数十年ぶりに再読したが、その後色々な本を読んで人生経験を重ねても、初めて読んだ当時の新鮮さやしっかりとした物語は一切褪せていないと感じられた。歴史の部分から見ても、日本が必死に西洋化を志す過程...
本書は、記憶に残る中で人生で初めて読んだ小説であり、その後の人生に大きな影響を受けた。数十年ぶりに再読したが、その後色々な本を読んで人生経験を重ねても、初めて読んだ当時の新鮮さやしっかりとした物語は一切褪せていないと感じられた。歴史の部分から見ても、日本が必死に西洋化を志す過程やなんとか西洋化していく状況が客観的かつリアルに描かれている。何度読んでも最高の一冊と思える。
Posted by
印象に残った箇所については、以下のとおり。 【P36】春や昔 好古は辞めてしまおうと思ったが、国を出るとき父からいわれたことを思いだした。 「世間にはいろんな人間がいる。笑って腹中に呑みくだすほかない」 呑みくだす気にはなれなかったが、珍物として敬遠しようとおもった。 【P8...
印象に残った箇所については、以下のとおり。 【P36】春や昔 好古は辞めてしまおうと思ったが、国を出るとき父からいわれたことを思いだした。 「世間にはいろんな人間がいる。笑って腹中に呑みくだすほかない」 呑みくだす気にはなれなかったが、珍物として敬遠しようとおもった。 【P83】真之 「人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。一家を養い得てはじめて一郷と国家のためにつくす」という思想は終生かわらなかった。 【P114】真之 男にとって必要なのは、「若いころにはなにをしようかということであり、老いては何をしたかということである」というこのたったひとことだけを人生の目的としていた。 【P169】七変人 「おれはな」 と、真之はいった。 「升さんとおなじで、うまれたからには日本一になりたい」 「たれでもだ」 と、子規はいった。それが国家草創期におけるえらばれた青年たちの共通のねがいであろう 【P446】あとがき たえずあたまにおいているばく然とした主題は日本人とはなにかということであり、それも、この作品の登場人物たちがおかれている条件下で考えてみたかったのである。 【P449】あとがき 楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。
Posted by