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坂の上の雲(1) の商品レビュー

4.4

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    3

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2024/10/26

ずいぶん前に大河ドラマで放映されたときには、見ていませんでした。 秋山兄弟、正岡子規の人物像が目に浮かぶようで、筆者の文章表現は滋味深く、長編ですが最後まで読めそうな気がしています。

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2024/06/24

ついに読み始めてしまった。初読は20代後半なので約30年ぶり。中毒性があるくらい面白く、多くの日本人に影響を与えてきた国民的大ベストセラー。2年連続で松山出張があり、今年(今月)はゆっくり坂の上の雲ミュージアムを見学したところ、どうしても再読したくなった。 「まことに小さな国が、...

ついに読み始めてしまった。初読は20代後半なので約30年ぶり。中毒性があるくらい面白く、多くの日本人に影響を与えてきた国民的大ベストセラー。2年連続で松山出張があり、今年(今月)はゆっくり坂の上の雲ミュージアムを見学したところ、どうしても再読したくなった。 「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている(p7)」 で始まる長編小説はやはり面白く、一気読みしてしまった。30年ぶりの読後感を確認しながら読み進めよう。

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2023/11/26

 本書は、記憶に残る中で人生で初めて読んだ小説であり、その後の人生に大きな影響を受けた。数十年ぶりに再読したが、その後色々な本を読んで人生経験を重ねても、初めて読んだ当時の新鮮さやしっかりとした物語は一切褪せていないと感じられた。歴史の部分から見ても、日本が必死に西洋化を志す過程...

 本書は、記憶に残る中で人生で初めて読んだ小説であり、その後の人生に大きな影響を受けた。数十年ぶりに再読したが、その後色々な本を読んで人生経験を重ねても、初めて読んだ当時の新鮮さやしっかりとした物語は一切褪せていないと感じられた。歴史の部分から見ても、日本が必死に西洋化を志す過程やなんとか西洋化していく状況が客観的かつリアルに描かれている。何度読んでも最高の一冊と思える。

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2022/08/15

印象に残った箇所については、以下のとおり。 【P36】春や昔 好古は辞めてしまおうと思ったが、国を出るとき父からいわれたことを思いだした。 「世間にはいろんな人間がいる。笑って腹中に呑みくだすほかない」 呑みくだす気にはなれなかったが、珍物として敬遠しようとおもった。 【P8...

印象に残った箇所については、以下のとおり。 【P36】春や昔 好古は辞めてしまおうと思ったが、国を出るとき父からいわれたことを思いだした。 「世間にはいろんな人間がいる。笑って腹中に呑みくだすほかない」 呑みくだす気にはなれなかったが、珍物として敬遠しようとおもった。 【P83】真之 「人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。一家を養い得てはじめて一郷と国家のためにつくす」という思想は終生かわらなかった。 【P114】真之 男にとって必要なのは、「若いころにはなにをしようかということであり、老いては何をしたかということである」というこのたったひとことだけを人生の目的としていた。 【P169】七変人 「おれはな」 と、真之はいった。 「升さんとおなじで、うまれたからには日本一になりたい」 「たれでもだ」 と、子規はいった。それが国家草創期におけるえらばれた青年たちの共通のねがいであろう 【P446】あとがき たえずあたまにおいているばく然とした主題は日本人とはなにかということであり、それも、この作品の登場人物たちがおかれている条件下で考えてみたかったのである。 【P449】あとがき 楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。

Posted byブクログ

2021/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本はいろいろな人の角度から急速に近代化を遂げる日本を見ている。とても考えさせる話。 日本人とは何か、それは一度外に目を向けなければ考えられないことだと感じた。 メインの3人はそれぞれの青春を謳歌して自分に向き合い選択と集中をくりかえしている。 天才と呼ばれている偉人たちは実は私たちと同じであるという当たり前のことを気付かされたと思う。 戦争は本編は日清戦争で終わっている。これから時代が目まぐるしく変わる中、一生懸命に生きている彼らをもっとみたいと思った。

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2019/10/26

日本が最も熱かった時代、明治。先進国に追いつけ追い越せという風潮の中で経験した日清、日露という二つの戦争。中でも日露戦争について同時代を生きた2人の軍人の兄弟と1人の俳人の人生を通じて同時代を鮮やかに描き出す。言わずと知れた司馬遼太郎の代表作。詳細→http://takeshi3...

日本が最も熱かった時代、明治。先進国に追いつけ追い越せという風潮の中で経験した日清、日露という二つの戦争。中でも日露戦争について同時代を生きた2人の軍人の兄弟と1人の俳人の人生を通じて同時代を鮮やかに描き出す。言わずと知れた司馬遼太郎の代表作。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou23903.html

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2017/09/15

久しぶりに司馬遼太郎の本を読んでみた。坂の上の雲は家にもずっと置いてあったし、読んだ知り合いの評価がすごく高かったから期待して読んでみたんだけど、第一巻読むのにそもそも結構時間がかかって、これ六巻まであると思うとめちゃしんどいっていうのが最初の感想(笑) 時代背景としては明治維新...

久しぶりに司馬遼太郎の本を読んでみた。坂の上の雲は家にもずっと置いてあったし、読んだ知り合いの評価がすごく高かったから期待して読んでみたんだけど、第一巻読むのにそもそも結構時間がかかって、これ六巻まであると思うとめちゃしんどいっていうのが最初の感想(笑) 時代背景としては明治維新後の話で、ちょうど第一巻は日清戦争くらいで終わった。主人公の秋山好古と秋山真之の二人は全く知らなかったけど、ゆくゆくに書かれている日露戦争ではかなりの重要なポジションにいる人物らしく非常に楽しみ。兄の好古は陸軍、弟の真之は海軍に所属しているんだけど、まだ第一巻だとそこまでは活躍はしていない。この兄弟は今でいう愛媛県松山市出身なんだけど、弟の真之の同期にあの正岡子規がいて(そもそもこの二人めっちゃ仲が良いけど)正岡子規の話もかなり書かれている。第一巻は正岡子規の話がかなり書かれていて、正岡子規ってなんかかわいいなって思った(笑)また、正岡子規も秋山真之も東大予備門(今でいう東京大学)に通っていたけど、その二人の同期に夏目漱石もいてすごい時代だなと思う。教科書や過去の文学の人たちがこの本の中では躍動していて(まぁ歴史小説なんだから当たり前なんだけど)すごく新鮮というかこういう人たちなんだ~ってわかって楽しい。特に歴史小説よりも文学が好きな私としては司馬遼太郎の本にこういった過去の文学者が出てくるのは内容のおもしろさ+αだからよりおもしろく感じる。この本読んでると明治時代の頭の良い少年たちはみんな国のことを踏まえて将来のことを考えていてえらいなと思う。 とりあえずまだ第一巻なので、しんどいけどあと五巻読んでしまおう。続き気になるし。

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2015/10/12

軍人と文学者という両極端な職業を持つ人物を主人公に据えることで、明治維新にある日本人の高揚感を様々な角度から描写しています。秋山兄弟、子規の生い立ちから戦争、新聞社での活動が事細かく描かれており、読み応えのある作品です。

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2014/06/28

1巻は日清戦争のお話。みんな勉強熱心で、自分たちが国を作るんだという意識が高い高い。誰もが自信に満ち溢れている。こんな若者が今はどれくらいいるんだろう。

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2011/04/11

給料とは何か? 本来給料とは、世の中に「益」をもたらした対価として、世の中から頂けるものであるはず。 例えば太古の昔、鹿を一匹捕ってきて、その肉を分ける代わりに、別のものと交換した、 この行為の延長線上が、現在の給料というものであるとぼくは考えています。 ところが、どうもアメ...

給料とは何か? 本来給料とは、世の中に「益」をもたらした対価として、世の中から頂けるものであるはず。 例えば太古の昔、鹿を一匹捕ってきて、その肉を分ける代わりに、別のものと交換した、 この行為の延長線上が、現在の給料というものであるとぼくは考えています。 ところが、どうもアメリカの「自由経済」とか言うものに、 世界の偉い人たち(「偉い人」という言い方にはかなり無理があるのですが、わかり易くするために、、) が、熱狂していくうちに、 給料(収入)とは、 「どれだけ何もせずに、かつ、とめどなく沢山手に入れる仕組みを作りましょう。」 ということだ、という考え方が、スタンダードになってきました。 まぁ簡単に言うと、「世界を北朝鮮化する」ということです。 、、、そりゃ、格差も生まれます。 だって、ルール作っている人が格差を求めているのですから。。。 ホーム側の審判よりもタチが悪いです。 まぁ、そこまで話を大きくしなくても、日本の政治の世界も同じです。 自分に利があることに政治的に注力をしていた時代から、 もっと今はひどくなり、 「お家事情を話すだけで、給料を貰っている。しかも自作自演。」 という、 「果たしてこんなことで、税金から給料を貰っていて、恥ずかしくないのか?」 状態になっています。 給料とは、成した事に対する対価であるはず。 日本人も落ちるところまで落ちたなぁ、というのが実感です。 ここで、この『坂の上の雲の中』のお勧めです。 本作中、正岡子規が 「一の報酬で十の働きをする人は、百の報酬で百の働きをする人よりも偉いのぞな」 というくだりがあります。 まさしく、その通りだと思います。 そんな、まともな「人間」。 「日本人とは何か?」を再度考え、 自分自身を律するひとつのきっかけとなるための本として、 改めてこの『坂の上の雲』を、お勧めさせていただきます。 司馬遼太郎も、戦時中の経験から、 日本人とは何か?を探すことをライフワークとされておられでした。 日本人、そして人間。 そんなに醜いものでは決してないはずです。 自分の心を安定させるためにも、是非、ご一読をお勧めします。 http://uchidashin1.blog117.fc2.com/blog-entry-17.html

Posted byブクログ