商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本評論社/ |
発売年月日 | 2004/04/30 |
JAN | 9784535562127 |
- 書籍
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カントの自我論
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カントの自我論
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序章でカントの認識論に関わる基本的理論の説明はほぼ尽くされています。デカルト的視点から構成主義的に私の認識の射程を広げ、超越的認識に至った上で、改めて私の表層に戻るというアウトラインが示されています。 二章以下ではそのシミュレーションが行われています。自己、他者、物自体の分析を進...
序章でカントの認識論に関わる基本的理論の説明はほぼ尽くされています。デカルト的視点から構成主義的に私の認識の射程を広げ、超越的認識に至った上で、改めて私の表層に戻るというアウトラインが示されています。 二章以下ではそのシミュレーションが行われています。自己、他者、物自体の分析を進めるなかで、しばしば表層から超越したかのようにみえる議論があります。しかしあくまでそれらは超越論的なものであることを強調し、常に読む者を表層の内に引き戻します。 超越論的なものが本当に超越してしまったら果たしてどうなるのか。最終章での思考実験的な議論は興味深く読みました。そのような認識を持つ者は、もはや人とは呼べないかもしれません。故に我々は自我と他者をいつまでも表層の内に囲い続け、表層の内からの理解に至らねばなりません。哲学的な認識論が、無意識的に人の日常に深く関与している可能性を感じました。
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