商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2005/12/13 |
JAN | 9784130820868 |
- 書籍
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日本美術の歴史
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日本美術の歴史
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
本紹介にある通り「縄文からマンガまで」辻先生1人で書き切ったもの。 【いいところ】 1)なんせ紀元前から現在までを見ていくのでかなりのページ数になるが、まえがきにおいて「日本美術の自律的展開ってないのかしら」「日本美術の変化の慌ただしさったらないよね、でも消えては現れ現れては消...
本紹介にある通り「縄文からマンガまで」辻先生1人で書き切ったもの。 【いいところ】 1)なんせ紀元前から現在までを見ていくのでかなりのページ数になるが、まえがきにおいて「日本美術の自律的展開ってないのかしら」「日本美術の変化の慌ただしさったらないよね、でも消えては現れ現れては消える、新しいがそれとわかる流儀、前にも別の気分でそこにあったことを確信させる永続性」「あそび、かざり、アミニズムをテーマに見ていこうぜ」と長旅のためのざっくり羅針盤?が示されているので読みやすい。 2)挙げられる作品全てが掲載されているわけではないが、多くの作品が美しいカラーで紹介されている。 3)時代ごとの目次まとめが綺麗なのでピンポイントに読み返しやすい。 4)1人で書いてるので本に一貫性がある。 5)褐釉蟹貼付台付鉢(宮川香山)を知れたこと。 6)悲母観音(狩野芳崖)についての美術評論家評価が「破綻がなさすぎる。あまりに完成されすぎている。」というイチャモン以外のなにものでもないところ。 【本に罪はないが私個人にあまり合わなかったところ】 元々ね、一冊の本で日本美術を理解するとか他人に話せるように付け焼き刃知識つけようとか、そんな大それた事は考えてなかったのよ。まぁ面白そうだからたとえちょっとでも何か知れたらいいな、見た事ない作品が知れたらいいな、別時代の作品に流れる何かが感じられたらいいな、しんどかったら作品写真だけ見よ、そんくらいだったの。 ところがこの本、あまりにも長いのね。紹介作品も膨大で。勿論日本美術の流れを説明してくれてんだけど個々の作品についての説明がちとドライっていうか、ちょっと読みづらくて。 あとがきに辻先生ご本人も仰ってるように「自己流で、面白くて、教科書としても使える」本なの。 私にはこの「教科書として」を感じすぎる本だったので読み進めるのがちと苦しかった。 本としてのクオリティは高いんだけど読むには美術の基礎知識、もしそれがないならせめて生まれつきのセンスみたいなものがなければ、ただ単に作品紹介をされてそれを時代ごとに(時には無理に)まとめあげてるものを読む苦痛があるかも。 著者は1931年生まれ。この本の初版は2005年(その後増刷)なので74歳のとき。 何一つ才能を持ち合わせない者が年老いて死に近づいた時(例えば私)、蕎麦打ったり小さな農園借りて野菜育てたり自伝を自費出版(迷惑)したりするんだろうけど、才能も経験もある著者は世の中への恩返しとして自身の脳内にあるものを記してくれたのかな。
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言及されている作家や作品が全て図版で示されているわけではないところが読んでいてストレスになる。時代の流れを読み物としてまとめているというよりは、作者作品を時代に当て嵌めての説明がどんどん続いていくため読みやすいわけではない。まさにあとがきで示されているように「教科書」風だ。 日...
言及されている作家や作品が全て図版で示されているわけではないところが読んでいてストレスになる。時代の流れを読み物としてまとめているというよりは、作者作品を時代に当て嵌めての説明がどんどん続いていくため読みやすいわけではない。まさにあとがきで示されているように「教科書」風だ。 日本の土着の美意識に外部の文化が与えたもの、それを咀嚼して美意識を色々な方向に先鋭化していく、そんな過程が繰り返されていくと感じる。絵画の図版を見ていくと仏教画や中国からの影響を取り入れつつ江戸末期に円熟を迎えることを限られた作品の小さな図版からも感じることができる。その後の西洋美術の取り込みは必ずしもうまくいかなかったように見える。現代に至るアニメ、マンガの日本的な表現はどのようにつながってきているのか、江戸の頃の要素と映画的な動きの要素の組み合わせのように感じる。
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ゴンブリッチやマクニールの歴史の捉え方を観た後だと、日本人にとっての、歴史、というものの貧弱さが、、、 何故なんでしょうね 既に眠い、、、 年表にコメントをはさむ、という程度にしか歴史を語れないのか? まだ読み始めだけど。 本の体裁も悪い。あの、劣悪な、日本の学校の教科書だ...
ゴンブリッチやマクニールの歴史の捉え方を観た後だと、日本人にとっての、歴史、というものの貧弱さが、、、 何故なんでしょうね 既に眠い、、、 年表にコメントをはさむ、という程度にしか歴史を語れないのか? まだ読み始めだけど。 本の体裁も悪い。あの、劣悪な、日本の学校の教科書だよ、これじゃ 最初の方があれだったけど、文明以降は面白い 30にして初めてまともに日本美術史に手を触れる 縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、藤原、院政、鎌倉、南北朝、室町、戦国、安土桃山、江戸、明治、戦争、戦後 土着、儒教、仏教、神道、キリスト教 奈良仏教、真言宗、天台宗、浄土系、日蓮宗、禅宗 随、唐、宋、元、明、清 高校までの歴史の授業でどうして勉強した筈のことが無駄になってるのか、悔やまれる。良い先生を持つべきで。今はまだ基礎の勉強中。 次はブルーノ・タウト その次は日本書紀 土偶、風姿花伝、円空、芭蕉、網野善彦、、、と本が山積みで、しかも、全部、ほぼ基本の書です、、 そのあとにホメロスやダンテが積んであって、、、 本当は10代のとき、学校で習ってしかるべきな勉強を自分に課してます 国際化したいなら、英語じゃなくて、古事記や縄文土器から始まる歴史や、ギリシャローマを知らないといけない。じゃないと、そのおぼえた肝心の英語で、何を話すんだ?って話で。 だから、そのあたりが日本の教育が間違ってるわけで、そのせいで30にもなって基礎勉強からやり直すはめになってる。 まあ、勝手にやっとるだけだけど。
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