商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2005/07/10 |
JAN | 9784560027264 |
- 書籍
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しずかに流れるみどりの川
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しずかに流れるみどりの川
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
物語の視点、時間の流れ方が子供のそれそのものだった 純粋な心情を持つ子供の感性が伝わってくる作品だった 童話的な描写の冒頭から引き込まれるように物語は展開していった
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行間で語る作家、ユベール・マンガレリ体験二作目。 次々と仕事をクビになった人生の落伍者と思われる父親。 その哀しみを感じながらも、少年の見る世界は あくまで美しく、静かで、神秘的。 その先にあるのは父親の過去のささやかな栄光である「みどりの川」 人は過去の輝きを心に抱きなが...
行間で語る作家、ユベール・マンガレリ体験二作目。 次々と仕事をクビになった人生の落伍者と思われる父親。 その哀しみを感じながらも、少年の見る世界は あくまで美しく、静かで、神秘的。 その先にあるのは父親の過去のささやかな栄光である「みどりの川」 人は過去の輝きを心に抱きながら、苦しい今を、 そしてその先の未来に向かい流れていく。 それはなさがら川のように。
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主人公プリモは歩くのが好きだ。背の高い草むらやトンネルを一人で歩いていく。そして、家に帰れば父親がいる。 最初はそれを一つの幸福な物語のように描いている。 だが、次第に家族を取り巻く状況が露になり、彼らは真綿で首を絞められていくような困窮に陥っていく。 一概に財力が豊かさへ直結す...
主人公プリモは歩くのが好きだ。背の高い草むらやトンネルを一人で歩いていく。そして、家に帰れば父親がいる。 最初はそれを一つの幸福な物語のように描いている。 だが、次第に家族を取り巻く状況が露になり、彼らは真綿で首を絞められていくような困窮に陥っていく。 一概に財力が豊かさへ直結するわけではないが、その不足により貧しい暮らし向きになることは否定できない。 祈るだけでは何も変わらないが、祈らずにはいられない。 けれども、願いは聞き入れられない。 最後のシーンはそのやるせない憤懣が形になったようだ。 ゆっくりと終わりへ向かっていくような、恐れと安らかな諦め。 けれども、明日へは繋がっている。
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