商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2004/09/30 |
JAN | 9784087747157 |
- 書籍
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七月七日
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
これまたスピーカーの台座になっていた20年熟成した単行本、古処誠二「7月7日」。 アメリカで生まれた日系二世、語学兵のショーティが体験したサイパン戦の話。血(風貌)と生誕地の2重の差別を感じるショーティ。たくさんの考えさせるテーマをくれる戦争小説の傑作。日本は穢れを嫌うため、捕虜...
これまたスピーカーの台座になっていた20年熟成した単行本、古処誠二「7月7日」。 アメリカで生まれた日系二世、語学兵のショーティが体験したサイパン戦の話。血(風貌)と生誕地の2重の差別を感じるショーティ。たくさんの考えさせるテーマをくれる戦争小説の傑作。日本は穢れを嫌うため、捕虜になることを認めず玉砕が潔いと教え込まれる。日本が自国に閉じこもっていれば良いのに、太平洋の島々に拡大していったのは、もとを辿れば開国を無理矢理開かせたアメリカのせい。などなど数えきれない。 颯爽と解決する映画や漫画と違い、立てこもる民間人を救うために、残酷な方法をとるショーティ。 エンディングの七夕で、同じ日系二世のカジハラが言う。「真情の吐露は、こどもにだけ許される特権なんだよ」。今もまだそんな時代なんだろうか。
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読みながらニコラス・ケイジ主演の戦争映画を思い出した。映画も日本軍を相手の攻防戦だった。 主人公の「語学兵」についている護衛兵も、映画のように「不測の事態には射殺せよ」と命令を受けていたかもしれない。 時代考証や武器等の細かい説明(でいいのかな?)もさすがは古処誠二さんだ...
読みながらニコラス・ケイジ主演の戦争映画を思い出した。映画も日本軍を相手の攻防戦だった。 主人公の「語学兵」についている護衛兵も、映画のように「不測の事態には射殺せよ」と命令を受けていたかもしれない。 時代考証や武器等の細かい説明(でいいのかな?)もさすがは古処誠二さんだと感じた。変わったタイトルだと思っていたけれど、読後には、とても素敵なタイトルだと感じた。
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どちらかしか選ばせてもらえないから、どちらを選ぼうとどちらにもなれない。 はじめから負け戦。 どうしたって下らないことにしかなりようがない。
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