商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/08/30 |
JAN | 9784163234601 |
- 書籍
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介護入門
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介護入門
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商品レビュー
3.4
72件のお客様レビュー
祖母の介護をする日常。「俺」の言葉で書く叙情。YO! ビートを刻む言葉たち。Hey! 飽きずに読める読者たち チェケラー! 韻を踏んでたり七五調だったりするわけではないが、足でリズムを取りながら読みたくなるような軽快なテンポを持つ文章だった。
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ラリったあんちゃんの愛しいおばあちゃんへの介護日記と言ったところか。 ラップ調で一文が長い、だから読みにくい。 ただ、この人の、おばあちゃんを家族の手の温もりで、生きた声で介護する、施設や医療従事者の冷めた世話より、おばあちゃんを生きながらえされる、と言う信念は、ただすごいなと思...
ラリったあんちゃんの愛しいおばあちゃんへの介護日記と言ったところか。 ラップ調で一文が長い、だから読みにくい。 ただ、この人の、おばあちゃんを家族の手の温もりで、生きた声で介護する、施設や医療従事者の冷めた世話より、おばあちゃんを生きながらえされる、と言う信念は、ただすごいなと思う。半年以上病院と施設にいて先々週逝った父を、私や私の家族はそこまで出来なかった事、血の通った事が出来てたのかな、と省みる。一方で、家で世話すると決め、老々介護で行き詰まると言うニュースも至るところで起こっている。この本が出た頃はそう言う状況はまだ少なかったのか?家で家族が世話すること、施設でプロに見てもらう事、どちらも介護。 医療機関や施設、機器が全部冷徹でもないが、 親戚の確執は、多くの家庭であるのだろう。身内だから言えない、ぶつけられない、だからこの本でぶちまけ、多くの人の代弁となっているのかもしれない。 しかし、漢字の勉強にはなりました。 襁褓 おむつ 噤む つぐむ 穢れる けがれる 贋 にせ 遣る やる (気を遣る) 荒む すさむ 眩暈 げんうん めまい 掬う すくう 悉く ことごとく 縋る すがる 掠れる かすれる “こんな体のまま生きるなら死んだ方が楽だろうに 悲劇の豚箱の中で人は豚になり汚臭の中で暖を取りたがる。年ですからと言う医療従事者を受け流し、どうやって祖母を自宅で連れて帰るか…“
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ユーモアや明るさのある文体が、ときおり沈鬱な文体より深い哀しみや葛藤を表現できることがある。とくにこの作品はそれにあたって、小説でありながらも長いリリックのように読めた。 ラップ口調がどうなのかについては色々議論があるだろうが、個人的にはよかった。HIPHOPは持たざる者の音楽...
ユーモアや明るさのある文体が、ときおり沈鬱な文体より深い哀しみや葛藤を表現できることがある。とくにこの作品はそれにあたって、小説でありながらも長いリリックのように読めた。 ラップ口調がどうなのかについては色々議論があるだろうが、個人的にはよかった。HIPHOPは持たざる者の音楽という側面が強いので、この「俺」がHIPHOPを好きになり、触発されて大麻を吸うのも納得できる。 介護のなかで、「俺」は様々な敵を見出すけど、その姿勢もある意味HIPHOP的。≪終わってる≫世代代表と称する「俺」の、生の不在から介護を通じて、生の意味を獲得し守ろうとする闘いの日々として読めた。
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