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介護入門
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介護入門

モブ・ノリオ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2004/08/30
JAN 9784163234601

介護入門

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商品レビュー

3.4

74件のお客様レビュー

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2026/05/14

第131回芥川賞受賞作。 マリファナ中毒の主人公が祖母の介護をすることになり、その現実と精神の揺らぎが、支離滅裂とも言える文体で描かれている。 一般的な小説のような読みやすさはなく、独白や思考が暴走するように連なっていくため、読む人をかなり選ぶ作品だと思う。ただ、その混乱した...

第131回芥川賞受賞作。 マリファナ中毒の主人公が祖母の介護をすることになり、その現実と精神の揺らぎが、支離滅裂とも言える文体で描かれている。 一般的な小説のような読みやすさはなく、独白や思考が暴走するように連なっていくため、読む人をかなり選ぶ作品だと思う。ただ、その混乱した語り口は、介護によって精神が摩耗していく感覚を表現しているようにも感じた。 認知症の介護は、向き合い続けることで介護者側も追い詰められていく現実がある。本作の狂気じみた文体も、そうした極限状態の延長線上にあるのだと思う。 小説というより、エッセイや乱文に近い印象ではあるが、読めないほどではなかった。

Posted by ブクログ

2026/02/27

⚫︎感想 「内容が文体によって介護する側の精神状態を体感させる小説」。読みやすい作品ではないけれど、その読みにくさ自体が、この作品のテーマ。 『介護入門』かなり読みづらいということでした。文体が頭の中を吐き出し続けているような書き方。 ただ、これは介護の息苦しさとか、自身への...

⚫︎感想 「内容が文体によって介護する側の精神状態を体感させる小説」。読みやすい作品ではないけれど、その読みにくさ自体が、この作品のテーマ。 『介護入門』かなり読みづらいということでした。文体が頭の中を吐き出し続けているような書き方。 ただ、これは介護の息苦しさとか、自身へのどうしようもなさを吐露したもので、この小説の醍醐味である。 同じことの繰り返し、停滞とか、逃げ場のなさが中心にあって、そこから抜け出せない感じが続く。生きていれば、少なからずだれもが感じる「生きること」自体からの抜け出せなさは、共感できるところかと思った。しかし、何事も、何も変わらないかというと、そうではない。出来事は変わらないけど、語り手の感じ方が少しずつかわる。たとえば、祖母を見る視線が、単なる負担としてだけでなく、少し厚みを持って見えてくる感じ、怒りが自分にも返ってくる感じ。そういう変化が、ストーリーの展開というより、文体の圧やリズムの変化として出している。 読みにくさが、生きづらさを表している。 そして生きづらさの中にも変化がある。 ⚫︎本概要より転載 大麻に耽りながら世間に呪詛を浴びせる「俺」は寝たきりの祖母を懸命に介護する。挑戦的でまったく新しい饒舌体で、芥川賞を受賞した

Posted by ブクログ

2025/10/18

町田康や中原昌也を連想しつつ、しかし彼らとモブ・ノリオが違うかなとも思ったのはこの作品では語り手が徹頭徹尾モノローグ(独語)の中に閉じこもってしまっている印象があるということだ。うまく行かない介護についても、ミュージシャンを目指す日々のうだつの上がらなさについても、他者を取り入れ...

町田康や中原昌也を連想しつつ、しかし彼らとモブ・ノリオが違うかなとも思ったのはこの作品では語り手が徹頭徹尾モノローグ(独語)の中に閉じこもってしまっている印象があるということだ。うまく行かない介護についても、ミュージシャンを目指す日々のうだつの上がらなさについても、他者を取り入れればコミカルにはずみのついた展開になろうに、そうした「(行き詰まった主人公の思考に)風穴を開ける」他者がなかなか現れない。いや、現れていても主人公の内的独白の濃度が濃すぎて取り込まれ・呑み込まれているのかもしれない。その濃度が怖い

Posted by ブクログ

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