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介護入門
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介護入門

モブ・ノリオ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2004/08/30
JAN 9784163234601

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商品レビュー

3.4

71件のお客様レビュー

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2024/11/12

ラリったあんちゃんの愛しいおばあちゃんへの介護日記と言ったところか。 ラップ調で一文が長い、だから読みにくい。 ただ、この人の、おばあちゃんを家族の手の温もりで、生きた声で介護する、施設や医療従事者の冷めた世話より、おばあちゃんを生きながらえされる、と言う信念は、ただすごいなと思...

ラリったあんちゃんの愛しいおばあちゃんへの介護日記と言ったところか。 ラップ調で一文が長い、だから読みにくい。 ただ、この人の、おばあちゃんを家族の手の温もりで、生きた声で介護する、施設や医療従事者の冷めた世話より、おばあちゃんを生きながらえされる、と言う信念は、ただすごいなと思う。半年以上病院と施設にいて先々週逝った父を、私や私の家族はそこまで出来なかった事、血の通った事が出来てたのかな、と省みる。一方で、家で世話すると決め、老々介護で行き詰まると言うニュースも至るところで起こっている。この本が出た頃はそう言う状況はまだ少なかったのか?家で家族が世話すること、施設でプロに見てもらう事、どちらも介護。 医療機関や施設、機器が全部冷徹でもないが、 親戚の確執は、多くの家庭であるのだろう。身内だから言えない、ぶつけられない、だからこの本でぶちまけ、多くの人の代弁となっているのかもしれない。 しかし、漢字の勉強にはなりました。 襁褓 おむつ 噤む つぐむ 穢れる けがれる 贋 にせ 遣る やる (気を遣る) 荒む すさむ 眩暈 げんうん めまい 掬う すくう 悉く ことごとく 縋る すがる 掠れる かすれる “こんな体のまま生きるなら死んだ方が楽だろうに 悲劇の豚箱の中で人は豚になり汚臭の中で暖を取りたがる。年ですからと言う医療従事者を受け流し、どうやって祖母を自宅で連れて帰るか…“

Posted by ブクログ

2023/05/08

ユーモアや明るさのある文体が、ときおり沈鬱な文体より深い哀しみや葛藤を表現できることがある。とくにこの作品はそれにあたって、小説でありながらも長いリリックのように読めた。 ラップ口調がどうなのかについては色々議論があるだろうが、個人的にはよかった。HIPHOPは持たざる者の音楽...

ユーモアや明るさのある文体が、ときおり沈鬱な文体より深い哀しみや葛藤を表現できることがある。とくにこの作品はそれにあたって、小説でありながらも長いリリックのように読めた。 ラップ口調がどうなのかについては色々議論があるだろうが、個人的にはよかった。HIPHOPは持たざる者の音楽という側面が強いので、この「俺」がHIPHOPを好きになり、触発されて大麻を吸うのも納得できる。 介護のなかで、「俺」は様々な敵を見出すけど、その姿勢もある意味HIPHOP的。≪終わってる≫世代代表と称する「俺」の、生の不在から介護を通じて、生の意味を獲得し守ろうとする闘いの日々として読めた。

Posted by ブクログ

2022/07/10

 介護という、もはや超高齢化社会になった日本においては日常のものとなりつつあることに、単に辛いとかといった陳腐な言葉で片付けることなく、取り巻く家族のつながりの危うさ、負担の偏り、介護の基本となりうるものは愛情ということなどなど、色々と今更ながら考えさせられる。  2004年に初...

 介護という、もはや超高齢化社会になった日本においては日常のものとなりつつあることに、単に辛いとかといった陳腐な言葉で片付けることなく、取り巻く家族のつながりの危うさ、負担の偏り、介護の基本となりうるものは愛情ということなどなど、色々と今更ながら考えさせられる。  2004年に初版のものであるため、当時としては介護が今よりも身近ではなかっただけに、社会的にこの、作品が問題となったところもあろう。(気付けば、街の至るそこあちこに、やたらと老人介護ホームは増えたのは間違いないなぁ。) 文体としては、始終ラップ調で、それがまるで息をつく島すらなく繰り出され、段落すらも許さないため、慣れるまでに多くの人は抵抗を感じるのではなかろうか。  そういう自分もそう感じた一人で、途中途中に繰り出される「YO、朋輩(ニガー)」などという言葉にどういった意味と効果があるか分からず、何処か独り善がりさを感じた。(そういった効果を狙ったなら成功なのであろうが)  それでも芥川賞を受賞しており、帯に内田裕也が、「選んだYATSURAもエライ!」と書いており、ある意味英断なのだろう。

Posted by ブクログ

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