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にごりえ 現代語訳・樋口一葉 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:にごりえ 伊藤比呂美訳. この子 伊藤比呂美訳. 裏紫 伊藤比呂美訳. 大つごもり 島田雅彦訳. われから 島田雅彦訳. ゆく雲 多和田葉子訳. うつせみ 角田光代訳 |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2004/12/30 |
JAN | 9784309407326 |
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にごりえ
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
原文が、自分の読み取った内容と同じか不安だったので、現代語訳を読んでみました。 樋口一葉さん、いい作品といい文章でした。現代訳でストレス無く読めて良かったです。 昔の庶民の切ない、やり切れない話が多いですが、妙に現代と合致している気もしました。
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貧しく気高い父親のもとで育ったお力はうまく客を回し、金を引き出す水商売の女である。 自分は無いものばかり強請る不安定なおかしい人間で、一生これか、これが一生かとやさぐれながらも、時に人に見せられない人間らしい心に未練を残し、普通の幸せのようなものに憧れを残し、それでもそこから這い...
貧しく気高い父親のもとで育ったお力はうまく客を回し、金を引き出す水商売の女である。 自分は無いものばかり強請る不安定なおかしい人間で、一生これか、これが一生かとやさぐれながらも、時に人に見せられない人間らしい心に未練を残し、普通の幸せのようなものに憧れを残し、それでもそこから這い出すまでの自尊心など若いお力にはなくて、 どこかへ行きたい、でも行く道が分からない、その焦りに心が苦しくなる。 お力に恋をした客に殺されてしまうラストがあっけなく、その死に方はお力らしくもあり、遊女だと、言われた気がした。 24才で亡くなった樋口一葉が幾つの時に書いた作品か分からないけど、 何もかもを分かったような、分別のついた文章の走りに、ただ呆然とするようだった。
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話の筋はともかくとして、あの読み辛い文章を それなりに噛み砕き現代の我々にも伝わるように 改訂を試みた本としては、色んな訳者の個性もあって 成功していたと思う。 物語自体は、どれもあまり好きな話ではなかった。
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