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ポル・ポト“革命"史
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ポル・ポト“革命"史
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カンボジアの全人口800万人の内、約2割に当たる150万人を虐殺した上、反省も後悔もなくベッドの上で死んでいったポルポト。 彼と彼の率いたクメール•ルージュの幹部たちは、 フランスに留学したスーパー•エリートたちだ。 何故、そんな開明的なエリートたちが、同じ国民を平気で殺戮する化...
カンボジアの全人口800万人の内、約2割に当たる150万人を虐殺した上、反省も後悔もなくベッドの上で死んでいったポルポト。 彼と彼の率いたクメール•ルージュの幹部たちは、 フランスに留学したスーパー•エリートたちだ。 何故、そんな開明的なエリートたちが、同じ国民を平気で殺戮する化物になってしまったのか? その謎に迫る。 それは、我々も身近で体験している。 オウム真理教事件だ。 本書世界中のどこにでもある内ゲバの論理、民族浄化の論理を如何に乗り越えるかという課題に取り組んだものだ。 内ゲバの論理は、ドストエフスキーが執拗に追い求め、日本でも共産党革命に参画した埴谷雄高、ドストエフスキーから甚大な影響を受けた高橋和巳、新左翼運動の挫折(連合赤軍事件)を経験した笠井潔が、格闘している。 革命を目指す限り、乗り越えなければならない大きな課題を、痛ましい歴史的実験として示したポルポト革命を具体的題材として考えることは現代人全体に与えられた課題と言える。
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ジャーナリストの書いたもので、臨場感はあっていい。あまり細かい裏付けや考察には欠ける印象があるが、「ポル・ポト革命」とは何だったのか、を知るには読みやすいしコンパクトにまとまっている。 共産主義がどうとかではなくて、単にシロウトが"俺の考えた最強の政策"を、議...
ジャーナリストの書いたもので、臨場感はあっていい。あまり細かい裏付けや考察には欠ける印象があるが、「ポル・ポト革命」とは何だったのか、を知るには読みやすいしコンパクトにまとまっている。 共産主義がどうとかではなくて、単にシロウトが"俺の考えた最強の政策"を、議論にも諮らず、事後の検証もせず、異論のある人間を排除していった、そのやり方の行きつく先はこういうものだ、ということだろう。その意味では、まったく今の日本は「ポル・ポト化」しかけているのではないか?! 時間はかかっても広く意見を汲むこと、事後の結果・途中経過の検証をすること、異論を排除しない、ということ、これらはとても大事なことなのではないか、今の日本はまったく出来ていないのではないか、と空恐ろしくなる。。
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ポル・ポト政権が行った事について学びたくてこちらの本を手に取る。 1970年代に時の権力者が独裁的な政治を行なった、という簡単な話ではなく、1930年代の抗仏民族運動・インドシナ共産党の興り・米国など資本主義国への反発・カンボジア内戦など当時の複雑な情勢のなか、いくつかの偶然が...
ポル・ポト政権が行った事について学びたくてこちらの本を手に取る。 1970年代に時の権力者が独裁的な政治を行なった、という簡単な話ではなく、1930年代の抗仏民族運動・インドシナ共産党の興り・米国など資本主義国への反発・カンボジア内戦など当時の複雑な情勢のなか、いくつかの偶然が重なり起こったものだった。 カンボジアがたどった複雑な歴史、隣国との関係、仏教・イスラム教の存在が思想に影響を及ぼすことなど、当時の事を幅広く知ることができた。 そして今、中国共産党がカンボジアを大規模支援し一帯一路の推進と中国化を推し進めている。 首相フン・ソンはポル・ポト政権打倒後から現在もその座についているカンボジアのいく先はどうなるのか。 こんな稚拙な言葉でしか感想を書けない自分を恥じる...
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