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苦海浄土 新装版 わが水俣病 講談社文庫
913円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2004/07/14 |
| JAN | 9784062748155 |
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苦海浄土 新装版
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苦海浄土 新装版
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商品レビュー
4.5
106件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
本屋で不意に見つけた石牟礼道子ムックを読もうとしたところ、著書を全然読んだことなく、読んでも全然わからないという、至極当然な経験をしたため急遽買い集めた石牟礼道子本。まずはあやとりの記を読んで、メインであるこの苦海浄土に出航してみた。 本を色々買うときに知ったが、この苦海浄土こそが、石牟礼道子を有名にしたらしい、水俣病について書いた本。つまり、絶対軽く読めるようなものではない。ということで覚悟して読み始めたものの、やはり、重い。 病状や水俣市民の苦境を凄まじい描写力で描いており、さらに九州の方言による臨場感がビリビリと届く。 ただ、内容としては非常に面白いため、サクサクと読めてしまうのだが、それによるダメージは別に軽減されないため、どんどん蓄積されていく。そして、ふと本を置くとドッと疲れている自分に気づくという塩梅。 最後には「第一部 終」とあるので、続きが作者の中では存在していたのかもしれない。確かに各登場人物がどうなったかなどの追記はなく、そもそも問題がひとまず解決したところまで描かれているかというと、そういうわけではなかった。 ただ、この本は限りなくノンフィクションに近いものなので、ストーリーが完結するとかそういうのはない。ある意味水俣病はまだ終わってないわけだし。なので、水俣病というものがどういうものだったか、実際に被害を受けた人々、救おうとした人々、テキトーな対応をした人々などを外部の人が知ることができればそれで十分なのかもしれない。 あとがきにもあるが、自分も読んでて違和感…というほどでもないけど「症状が進んでいて痙攣とかもあるのに、さすがに余りにもしっかりと喋れすぎていないか?」と思うような、各登場人物のエピソードが並んでいるのは、結局患者たちが実際に話したことではなく、一部聞いたことを膨らませたりした、言ってしまえば創作だった模様。 石牟礼さんの心のなかに形作られた各々のパーソナリティが代わりに喋っていたという形。言うなればイタコか。 それが悪いとか間違っているとかいうわけではないが、あとがきで説明があってスッキリした。 本当に患者たちがそう思っていたとかいうのはもはや肝心ではなく、水俣病がこういうものだと、読者に感じさせるのが目的だろうし。というかもはやそういう目的で書いていたんだろうか。こういうのが発露してしまっただけなんじゃないかと思ったりもした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
石牟礼道子さんの視点による水俣病。名前しか知らなかったがその病気の恐ろしさ、衰弱っぷり、四肢の感覚が失われたり言葉をうまく喋れなくなったりと想像を絶する辛さだった。坂上ゆきさんが月経を夫に変えてもらわなければいけなかった辛さと、結局夫に離婚されたというところが辛かった。女性としての尊厳まで奪うという恐ろしさだった。日窒も政府も水俣病認定には時間がかかりすぎているし、被害者補償もわずかしか行っていないというのも驚きだった。認定されなかった人も多くいたようだった。また、水俣病というと水俣市のせいのようになってしまっていて、彼ら彼女らは普通に日常生活を送って、魚を食べていた被害者なのに、そのような名称になって負のイメージを背負うのは気の毒だから、名称変更した方が良いのではないかと思った。
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水俣病をめぐる闘争と、そのなかを生きた人びとの姿を描いた作品。チッソ水俣工場の廃液によって、かつて豊かな恵みをもたらした海は「苦海」へと変わってしまった。魚は浮かび、猫は奇妙に踊りながら海へ飛び込み、やがて人びとも神経症状に苦しむ。漁に出ることも、自分で食事をとることもできず、病...
水俣病をめぐる闘争と、そのなかを生きた人びとの姿を描いた作品。チッソ水俣工場の廃液によって、かつて豊かな恵みをもたらした海は「苦海」へと変わってしまった。魚は浮かび、猫は奇妙に踊りながら海へ飛び込み、やがて人びとも神経症状に苦しむ。漁に出ることも、自分で食事をとることもできず、病院や自宅で過ごさざるをえなくなった患者たちの日々が描かれる。 けれども、患者たちの「語り」をとおして立ち現れる海は、驚くほど美しい。海の中には花が咲き、夫婦で漁に出た記憶があり、船の上で食べた食事や、獲ったタコの愛らしさが語られる。かつて人びとの暮らしを包み込み、「苦海」となってしまった海は、「浄土」として語られる。 失われたものの大きさを、被害の事実だけでなく、人びとの記憶と言葉を通して描き出す。その美しさゆえに、奪われたものの残酷さがいっそう胸に迫る。
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