商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1997/01/18 |
JAN | 9784003200513 |
- 書籍
- 文庫
李白詩選
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李白詩選
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
一応読んだが、詩というのは味わうもので、響き合うものがないとすべっていく感じがする。酒と月の詩人、李白だが、酒はあんまり飲まんので、将進酒などと華麗であるだけに、ちょっとやけっぱちさを感じてしまう。むしろ、李白が得意とする七絶、古詩より五絶の次のような詩のほうにしみじみとした良さ...
一応読んだが、詩というのは味わうもので、響き合うものがないとすべっていく感じがする。酒と月の詩人、李白だが、酒はあんまり飲まんので、将進酒などと華麗であるだけに、ちょっとやけっぱちさを感じてしまう。むしろ、李白が得意とする七絶、古詩より五絶の次のような詩のほうにしみじみとした良さを感じた。 浮雲 遊子の意 落日 故人の情 手を揮ってここより去れば 蕭々として班馬鳴く (送友人) 李白は42歳で玄宗皇帝の妹の推薦で朝廷に来るまではフラフラとしていて、19歳ころには任侠と交わって、刃傷沙汰も起こしている。朝廷の生活には不適合で、3年で朝廷から追い出されると、杜甫と交わったりいろいろして、755年、55歳の時に安禄山の乱を平定するために、永王の水軍に加わるが、この軍隊が粛宗の派遣した朝廷軍と対立して破れてしまう。敵じゃなくて、本来味方の軍勢なのに何ともヘンテコな話である。李白は永王の軍隊に深く関わっていて朝廷軍を「北寇」と言っていたらから、反逆罪に問われて、助命されて夜郎(貴州省)に流されるが、ゆるゆる旅をして白帝城で許されて帰ってくる(「朝に白帝城を発す」はこの時の詩だと言われる)。その後、長江の中流域をふらふらとして、762年、当塗県の県知事、李陽氷のところで死んだ。同じ姓のよしみで世話になっていた。李白が船から水に映る月をとろうとして溺死したという「捉月伝説」は没後100年くらい後の伝説だという。 基本的に李白は不器用な人だと思う。
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中国古代の「唐」の内、栄えていた時代の詩人の李白の詩を選んで納めた詩集です。 白文を旧字で、その下に読み下し文、ある程度の意味の文が載せられています。
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三大飲酒詩人の一人と位置付けられる李白。他の二人である、ルバイヤートは深淵で哲学的な美しさがあり、アブー・ヌワースは反抗的な俗人としての良さがあった。李白は花鳥風月を愛でながら酒を飲む詩が多く、実体験として親しみのある温帯湿潤気候的な情景が鮮やかに目に浮かぶ。
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