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戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る 岩波アクティブ新書
836円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2002/08/12 |
JAN | 9784007000379 |
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戦下のレシピ
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商品レビュー
3.5
17件のお客様レビュー
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「戦時下」ではなく「戦下」。戦争のせいで食料がなくなるのではなく、食料がなくなることこそ戦争だというスタンスです。豊かな生活を反省するのではなく、貧しい境遇に陥らないためにはどうすれば良いか、という姿勢に共感しました。
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今日の昼はインドカレー。家にはタイ米が常備されているが、タイ米などは国産の米よりも高かったりする。昔は記録的な米の凶作だったのか、日本米が少なく、一時期はタイ米が出回っていた時代を覚えてる。親が不味くて食べれないと言いながらも手に入る米の全量が少なくなれば、それもやむを得なかった...
今日の昼はインドカレー。家にはタイ米が常備されているが、タイ米などは国産の米よりも高かったりする。昔は記録的な米の凶作だったのか、日本米が少なく、一時期はタイ米が出回っていた時代を覚えてる。親が不味くて食べれないと言いながらも手に入る米の全量が少なくなれば、それもやむを得なかった。それでも食えずにお腹が減るなんてことを生まれてこの方経験した事は無い。因みにしっかり食べていたのに四六時中お腹が減った気がしていたのは高校生の頃だけか。 本書を読んでいると如何に戦下の食料事情が悪かったか理解できるが、親から聞いていた事情よりも更に酷かったことを知る。親は農家だったから米には困らなかったらしいが、甘いものには飢えていたと聞く。占領後は父の家の近くまでアメリカ占領部隊が来ていたらしく、映画で見るようなサイドカーの上からチョコを配るというのも体験したと聞く。本書では太平洋戦争前から戦争中、そして戦後と食糧事情を把握するのに婦人向け雑誌を紹介している。戦争が厳しい状況に追い込まれるにつれ、節米に始まりレシピは徐々に食べられるならなんでも構わない状態になっていく。日本近海はアメリカの潜水艦部隊がウヨウヨ居たからそもそも日本に船で食料も運べない。米などは配給制に変わりそれでも足りずに闇市場で何十倍の価格に跳ね上がる。だから庶民は道端の草や虫まで食べ始める。驚いたのは国もそうしたことを推奨したし、前述の婦人雑誌にもそれらの美味しい食べ方が出る程だった。 今は飽食の時代。普通に働いてさえいれば、毎日美味しいものを幾らでも食べれる時代になった。過去日本に本書の様な食の苦しい時代があり、それを乗り越えた親世代のおかげで今がある、そのありがたさを感じられる一冊だ。
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