商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社出版サービスセンター/ |
発売年月日 | 2003/05/10 |
JAN | 9784876016518 |
- 書籍
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植物と親友になるために
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植物と親友になるために
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結論:ネタ本、トンデモ本として読む部分が多く、植物への理解を深める有用な知識は、断片的である。 解り易く書いてあると思える学術解説書ほど、政治的誘導が含まれていないかどうか疑ってかかったほうがよい。2011年3月以降の教訓が、これほど身に染みる本を引き当ててしまった。根拠は次のとおり。 植物のトリビア話が中心の第一章『植物の言葉』の12節までは、面白く読める。 これが第一章13節『植物を愛した偉人たち』あたりから、検証の曖昧な過去の偉人伝が入ってきて、一挙に疑似科学の様相を呈し始める。 さらに、第二章『植物社会と人間社会』B 不安な人間社会 になると、大手新聞社説欄と見まがうばかりの紋切型文明批判、自己矛盾をはらんだ植物社会礼賛と、人間社会への適用を訴えるようになる。 養蜂をする人が、蜂社会の完成度を素晴らしいと思うことは、個人の自由である。だからといって、 「蜂社会を見習って、人間社会も優れた女性一人と、その息子たちによる近親婚姻コロニーを形成したほうがよい」 と主張しだせば、一笑に付される。 極端な例示であるが、この書籍が大半のページを費やして主張しているのは、植物学の解り易い例示を交えた解説ではなく、「ぼくのわたしの文明批判」である。 2003年に初版となったこの本の刊行。それ以降、著者がすごく持ち上げている太陽光発電システムが、2014年の現在となっても、予想されたほどには改良されても居なければ、安価になっても居ない。他にも指摘すべき矛盾や不備が多く、「文明批判」の空虚さには目を覆うべき時間の無駄を感じた。 星ひとつに「しない」理由はただ一つ。 植物のフィトンチッドを介した相互コミュニケーションなど、自分の小説のネタになりそうな知識があったためである。
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