商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2003/04/10 |
JAN | 9784106100024 |
- 書籍
- 新書
漂流記の魅力
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
漂流記の魅力
¥748
在庫なし
商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
江戸時代の漂流船・若宮丸の記録。漂流記と言えば大黒屋光太夫の話が有名だが、それ以外にも多くの漂流民がいた。運よく日本に帰還できた人がその様子を伝えているが、これもその一つ。苛酷な旅の中で、自分の今後を悲観的に見る者、現地に順応する者、帰国への希望を捨てない者等様々な人生が語られる...
江戸時代の漂流船・若宮丸の記録。漂流記と言えば大黒屋光太夫の話が有名だが、それ以外にも多くの漂流民がいた。運よく日本に帰還できた人がその様子を伝えているが、これもその一つ。苛酷な旅の中で、自分の今後を悲観的に見る者、現地に順応する者、帰国への希望を捨てない者等様々な人生が語られる。 当時の状況は、現代とは比べ物にならない位厳しかった。江戸時代の漂流記を読むと、自分が同じ立場だったらどうするかという事をいつも考えさせられる。
Posted by
吉村昭氏の作品が好きなのは、徹底した取材と調査に基づくドキュメンタリーだから。 野村長平のサバイバルを描いた「漂流」から本書に繋がって、飛行機移動中に読了。 鎖国時代に漂流し、予期せぬ異国暮らしと世界一周をした若宮丸のそれぞれの人生。それを吉村昭氏の作品から知る21世紀の我々。ド...
吉村昭氏の作品が好きなのは、徹底した取材と調査に基づくドキュメンタリーだから。 野村長平のサバイバルを描いた「漂流」から本書に繋がって、飛行機移動中に読了。 鎖国時代に漂流し、予期せぬ異国暮らしと世界一周をした若宮丸のそれぞれの人生。それを吉村昭氏の作品から知る21世紀の我々。ドイツのホテルの窓から海に繋がる川を眺めて、不思議な心持ちがする。それが吉村昭氏の後世に書き残したかった事なのかもしれない。
Posted by
日本の難破漂流船についての作品が何作もある著者の新書ノンフィクション。 仙台から江戸に米を輸送する船が難破漂流し半年後にロシアに漂着し、多くの苦難の末、十数人の乗組員のうち4名がロシア大陸を横断し、さらにロシア船で大西洋・太平洋を巡り長崎から仙台に帰りつくまでの記録。 仙台藩...
日本の難破漂流船についての作品が何作もある著者の新書ノンフィクション。 仙台から江戸に米を輸送する船が難破漂流し半年後にロシアに漂着し、多くの苦難の末、十数人の乗組員のうち4名がロシア大陸を横断し、さらにロシア船で大西洋・太平洋を巡り長崎から仙台に帰りつくまでの記録。 仙台藩の蘭学者が詳細な聞き取り記録を残していてそれをもとにしている。 ロシア皇帝はこの少し前に有名な大黒屋光太夫を日本に送り返して幕府に感謝されたので、次はこれを交易のきっかけにしようと漂流民を送りとどける。 長崎でこれに対応したのがなんと江戸から送られてきた遠山の金さん! この漂流民4人は日本人で初めて世界一周した人たちということになる。 著者の漂流小説も読んでみたくなった。
Posted by