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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2003/07/08 |
JAN | 9784622070474 |
- 書籍
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他者の苦痛へのまなざし
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他者の苦痛へのまなざし
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
戦争と写真の関係性を深掘りしている内容、という印象だった。 内容を知らずに読み始めたのでまさか戦争と写真の関係性を紐解かれると思わなかった。 写真を趣味にしている人は一度は読んでおいても面白い内容。 戦争写真がプロパガンダやマーケティングに使われていることに無意識的になっていたの...
戦争と写真の関係性を深掘りしている内容、という印象だった。 内容を知らずに読み始めたのでまさか戦争と写真の関係性を紐解かれると思わなかった。 写真を趣味にしている人は一度は読んでおいても面白い内容。 戦争写真がプロパガンダやマーケティングに使われていることに無意識的になっていたので、よい考え直す機会になった。 写真を撮ることと火器で敵をエイムし続けることに同一性がある、という内容がとても印象に残っている。 その写真はどこで撮られて、誰が何の目的で(プロパガンダやマーケティングのためなのか、他意のない写真家が撮っただけなのか)を意識しようと気づけた。
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良心の領界っていれると、この本がヒットした。中に入ってるのかな。 人生の後輩たちへの言葉が良かった。 傾注すること。それは、生命力で、他者と繋ぐもの。
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"他者の苦痛(戦争)について「われわれ」は対話できるのか?" ヴァージニア・ウルフが『3ギニー』の中で行った問から始まり、戦争報道写真の効果、写真・映像の効果、演出の効果を分析し、他者の苦痛に同情しながら無罪を主張したり他者の苦痛をスペクタクルとして消費する【...
"他者の苦痛(戦争)について「われわれ」は対話できるのか?" ヴァージニア・ウルフが『3ギニー』の中で行った問から始まり、戦争報道写真の効果、写真・映像の効果、演出の効果を分析し、他者の苦痛に同情しながら無罪を主張したり他者の苦痛をスペクタクルとして消費する【人間】を分析し、他者の苦痛を伝えるジャーナリストや写真家や映像家そしてそれらを受けとる視聴者は道徳的倫理的にどう在れるのか、【われわれ】は他者の苦痛に対して何ができるのか、を問いかける本。 他者の苦しみに対して自分は何もできないという無力感が"冷笑"を生み"傍観者"を生むという指摘はとても同時代的な重要な指摘だと思う。 この本は、他者を人間として尊重しない態度、冷笑、映像と刺激の消費、他者の苦痛をエンタメ消費する恐ろしい非人間性を、食い止める本でもあると思う。 ゴヤの『戦争の惨禍』は、見るものを目覚めさせ・衝撃を与え・傷つけることを意図しており、人の苦痛をスペクタクル消費しておらず、表現における道徳を達成していると指摘。 人は遠くの国で起きた戦争を見て、近くで起きた身近な人の苦しみを見たがらない(受け入れることができない)という指摘。 性暴力被害者に対しその身近な人が二次加害を行う心理もこれだろう。 それではダメなのだ。たとえ恐怖や苦痛を感じたくないがゆえの自己防衛だったとしても、既に苦しんでいる他者を更に苦しめて良い理由はない。ソンタグが言うように、われわれが想像したくない形で、われわれが既に他者の苦しみに連関してしまっているかもしれないことを洞察することが必要なのだと思う。
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