商品詳細
内容紹介 | 内容:萱草に寄す. 暁と夕の詩. 優しき歌. 優しき歌. さふらん. 日曜日(抄). 散歩詩集. 田舎歌(抄). 拾遺詩篇・草稿. 解説:詩人立原道造について 岡本勝人著. エッセイ:地上三メートルの音楽 蜂飼耳著 |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所/ |
発売年月日 | 2003/12/18 |
JAN | 9784758430845 |
- 書籍
- 文庫
立原道造詩集
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立原道造詩集
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
ヒヤシンスハウスも見に行きました。 丹下健三の先輩だったということと、24歳の若さで亡くなった美しい青年という背景を背に読んでみましたが、戦後の詩歌はあまりに後世の人たちの讃え方との乖離を感じてしまってサブカル臭がしてしまう。 「いつそインキと紙が」「僕は三文詩人に」などは怒りを...
ヒヤシンスハウスも見に行きました。 丹下健三の先輩だったということと、24歳の若さで亡くなった美しい青年という背景を背に読んでみましたが、戦後の詩歌はあまりに後世の人たちの讃え方との乖離を感じてしまってサブカル臭がしてしまう。 「いつそインキと紙が」「僕は三文詩人に」などは怒りを基に個人の想いを感じたが、自然比喩に私的な夢想悲劇を織り交ぜられたものは好きではない。 それでも時折詩集は手に取ってしまう。
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道造の、1文字の余白は、そこに風を容易に受け入れ、通過させる。解説にあったこの一文にすべて詰まっていると思う。 パステルカラーのような詩は、徐々に重くなっていく内容でも軽やかなままだった。 師が堀辰雄とのことで、納得した。
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文ストで知った詩人、立原道造。どんなふうなのかなと思って手に取りました(ミーハーですいません)。作品全体に一抹の寂寥を含んだ風が吹き渡っているような印象を受けました。見えるのは長閑な山や林、美しい小川といった童話めいた風景。緑の匂い、花の香り、鳥の囀り、小川のせせらぎを風が連れて...
文ストで知った詩人、立原道造。どんなふうなのかなと思って手に取りました(ミーハーですいません)。作品全体に一抹の寂寥を含んだ風が吹き渡っているような印象を受けました。見えるのは長閑な山や林、美しい小川といった童話めいた風景。緑の匂い、花の香り、鳥の囀り、小川のせせらぎを風が連れてきて、ふっと去っていく。訪れた沈黙に隠れている死の影。終わった恋、流れた愛の残り香が移ろう季節に載って消えていく。「いつそインキと紙が」は詩人故の苦しさが滲んでいるように思えます。言葉を必要とし、言葉を愛し、言葉を連ねて作品を作る。言葉をなくしていっそ詩という夢も望みも思いきれたらいいのに。そんな彼の苦悩があるように感じました。
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