皇室の名宝・名所ガイドブック 扶桑社ムック

毎日新聞社「至宝」委員会事務局(編者), 米田雄介

• 販売会社／発売会社: 毎日新聞社/
• 発売年月日: 2002/02/20
• JAN: 9784620605821

商品レビュー

2024/07/19

ちょうど、大河ドラマ後の紀行で出てきた「飛香舎」も紹介されていた。

名宝のうちの１つ、並河靖之作「七宝四季花鳥図花瓶」は、一生に一度は見ておきたい名品と実際に対峙した時、ぐぬぬと唸ったものだが、写真ではやはり伝わりきらない。

この本で、「ふーん」くらいの感想のものも、実際はもっと何倍も素敵なんだろうと心で盛りつつ読み終えた。

2017/04/09

京都御所が一般公開されたので、予習のために手に取った。

名所の写真は、一年の中で最も美しい瞬間を切り取ったと感じさせる素晴らしいもの。特に、桂離宮の穂垣と椿の組合せには、溜息が漏れた。皇居や御所の華やかな趣もよいが、私は桂離宮の青々とした緑が印象に残った。

桂離宮は、日光東照宮と同時期の建築。比較すると随分地味に見えるが、庭園から室内の意匠にいたるまで人工の美を極めたものとのことで、是非拝観したい。

三の丸尚蔵館と正倉院の宝物は、保存状態が非常に良好で、往時の姿を鮮やかに保っているから驚く。教科書にも登場する著名な美術品がズラリと並ぶ。旭玉山「宮女置物」と、輝くような螺鈿細工が好きだ。