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不老不死の身体 道教と「胎」の思想 あじあブックス48
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不老不死の身体 道教と「胎」の思想 あじあブックス48

加藤千恵(著者)

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不老不死の身体 道教と「胎」の思想 あじあブックス48

1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大修館書店
発売年月日 2002/12/01
JAN 9784469231892

不老不死の身体

¥1,760

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2014/04/18

古代中国人は神仙に強い憧れを抱いており、神仙になることを夢見、追求してきた。しかしながら神仙になれるのは生まれつき身体的素質を備えている者だけであり、大多数の者には絶対無理だとされてきた。 それならば自分の身体を作り変え、素質を備えた身体を持つ存在に生まれ変わることができるなら、...

古代中国人は神仙に強い憧れを抱いており、神仙になることを夢見、追求してきた。しかしながら神仙になれるのは生まれつき身体的素質を備えている者だけであり、大多数の者には絶対無理だとされてきた。 それならば自分の身体を作り変え、素質を備えた身体を持つ存在に生まれ変わることができるなら、その後修行を積むことによって神仙になれるだろうと考えた。その方法が縷々書き綴られているのが本書である。 本書は東洋思想に関する相当な知識を前提としており、非常に難解。自分には易の知識がほとんどなく道教的な物の考え方にも馴染みが少なかったため、大部分がイメージの乱舞としか捉えることができなかった。もっと深く知っていれば意味のある体系として理解できただろうと思うと自分の浅学さが非常に残念。 自分の知識量ではこの本を評価することができないので、星はつけない。

Posted by ブクログ

2010/05/03

東洋医学・鍼灸医学の古医書の背景には、身体を読み解く古代の智慧がたくさんあります。それは、身体をシステムとして読み解くためには不可欠な思想的背景も含まれます。そのうち、東洋医学・鍼灸医学の身体観に大きな影響を与えているのが、道教でもあります。他の書評にも載せましたが、道教という宗...

東洋医学・鍼灸医学の古医書の背景には、身体を読み解く古代の智慧がたくさんあります。それは、身体をシステムとして読み解くためには不可欠な思想的背景も含まれます。そのうち、東洋医学・鍼灸医学の身体観に大きな影響を与えているのが、道教でもあります。他の書評にも載せましたが、道教という宗教のようなものと、科学であるべき医学が同一の視点に組み込まれることは、身体という現実の真理の前に無益であるばかりでなく、かえって弊害を起こすのではないかと思われるかもしれません。しかし、ある面では道教の身体観は、身体という現実を読み解くために、必要な“真実”を伝えているという側面も少なくありません。そういった意味で、東洋医学・鍼灸医学を学ぶものにとって、道教の身体観を知っておくことは、鍼灸の臨床にも大きなヒントになることでしょう。  本書は道教の中でも、「胎」というものに焦点を当てたものです。不老不死の身体を求めること、それは生ながら仙人になっていくこと、そしてそのためには、生ながら再び胎児の状態に戻り、生まれ直すことが必要であると著者は分析します。懐胎から出産までの古代の観察は、現代医学の発生学に通じるものがあります。現代でこそエコーなどの画像診断装置が発達したおかげで、母のお腹の中での胎児の発育を如実に知ることができますが、当時はそんな装置もありません。しかし不思議と、十月十日の胎児の発達と段階を、古代の人々は知っており、そしてそれを胎児の発育に結び付けてきました。  東洋医学・鍼灸医学を学ぶものにとって特に本書が有益になる部分は、懐胎十月観、小宇宙としての人体、陰陽の交合といった箇所です。懐胎十月観は、いわば東洋医学・鍼灸医学の発生学ですが、この発生学は、無極、太極、陰陽といったことと密接に関係し、この発生学の陰陽の概念は、臓腑を陰陽に分けたり、三陰三陽と言ったものを理解するためにとても参考になる考え方です。また、東洋医学・鍼灸医学を特徴付ける身体構造の概念に、「命門(めいもん)」というものがありますが、この命門を理解するには、東洋医学・鍼灸医学の発生学を知っていくとより理解が深まると思います。  本書は道教を扱った本ですが、道教の考え方も取り入れた(というべきか、自然の構造を読み解いた道教の教えが、同じ自然の一つである身体を包含しているからなのか)東洋医学・鍼灸医学への理解に相通じるものがあります。懐胎十月観は、妊婦さんの鍼灸治療を行う上で、よく知っておくと妊婦さんへのアドバイスやヒントにもなると思います。そういった意味で、本書は東洋医学・鍼灸医学を学ぶものとして、一度目を通しても損はない一冊になっています。

Posted by ブクログ

2008/09/16

三浦國雄の弟子が初めて書いた単行本のようです。 あじあブックスはアカデミズムの立場から書かれた「研究書」なので、直接修行の役に立つわけではないですが、信頼できる文献を使っての考証は読んでおいて損はないものです。 オカルティックなことに対しても否定的な書き方をしていないことにも好...

三浦國雄の弟子が初めて書いた単行本のようです。 あじあブックスはアカデミズムの立場から書かれた「研究書」なので、直接修行の役に立つわけではないですが、信頼できる文献を使っての考証は読んでおいて損はないものです。 オカルティックなことに対しても否定的な書き方をしていないことにも好感が持てます。

Posted by ブクログ

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