十二歳

椰月美智子(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社/講談社
• 発売年月日: 2002/04/05
• JAN: 9784062112246

商品レビュー

2022/02/20

好きになるって痛いこと。
痛みを伴い、好きな人を想う、とのこと。
片想いならそうかもな。
小学生、中学生、高校生(？)の時にはそんな気持ちもあった気がする。恋焦がれるような。

最近はなんだか縁遠い。どこか懐かしい痛い思いを楽しんでみたいなあと思ったり。

何者かになりたい12歳。
『何者』か未だわからない22歳。
なにもの……。

2019/05/17

椰月美智子さんはスゴイなぁと思う。
とっくに忘れてしまった、12歳の、あの時の一瞬の感情や感覚を鮮明に描いている。
モヤモヤした気持ちを説明出来ないこの年ごろの子に読んでほしい。

2015/07/05

確かに十二歳の頃はあったんだ、と思い出すような小説でした。
それは、自分だけのことではなく、周りにいる、あの人にもあいつにも、みんなにあったんだなあ、と思うような。
ちょっと、森絵都さんの語り口にも似てるかな？
確かにあったあの不思議な感覚が蘇る、価値ある小説です。