商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2002/09/25 |
JAN | 9784344002401 |
- 書籍
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砂の狩人(上)
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砂の狩人(上)
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
アウトローな元警官が主役。当然、ヤクザもいっぱい出てくる。この時点で犯人は全く分からない。下巻に期待。
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「狩人」シリーズ第2弾。 個人的には、狩人シリーズの中では一番好きです。 けど、ミステリーとしては「ハア?」って感じだし、小道具として出した喉につっこまれた携帯電話とかも、なんかうまく消化し切れてないし、いろいろとストーリーは破綻しているのですが、それでもこれが一番いいと、わた...
「狩人」シリーズ第2弾。 個人的には、狩人シリーズの中では一番好きです。 けど、ミステリーとしては「ハア?」って感じだし、小道具として出した喉につっこまれた携帯電話とかも、なんかうまく消化し切れてないし、いろいろとストーリーは破綻しているのですが、それでもこれが一番いいと、わたしは思っています。 それはひとえに、大沢キャラの中でも最もハードボイルドな西野というキャラのおかげです。 この物語は、彼のためにあり、彼がいるからこそこの物語が成立する、というくらい、ものすごいキャラです。(というか、それが普通なんだけど) キャラクターを作るにあたって、ものすごく参考になるというか、「これがキャラ立ちってもんだぜ」っていうのを見せつけてくれる作品です。キャラを立てるっていうのは、パーツを強調させるわけじゃないんだ、ということを、作品をもって教えてくれます。 時岡という警察庁高官(いわゆるキャリア組)。 殺人犯を射殺したことで警察をやめた西野。 極道の子供を狙った連続殺人事件。 この三つが交わって、物語が始まる。 狂犬と呼ばれ犯人を探し当てる才能に優れた西野に、連続事件の解決を依頼しにくる時岡。 最初に会った瞬間から、時岡の容姿だけではなく時岡の中の何かに惹かれる西野。 大人の男女の、ギリギリのところで繰り広げられる愛憎劇。 そして狂犬はやはり狂犬である。信じたもののために命をかけるというところまで。 ミステリーや物語としては「北の狩人」のほうが優れているが、西野というキャラクターが強烈。 そして、熱く、時にウェットに語る大沢節ではなく、西野のキャラにそぐうような冷たく硬く突き放したような文章に、ゾクゾクします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
九州の暴力団が西野を拉致するあたりまでは、いろんな組織が入り乱れての一進一退の攻防が、どのような形に収束するのか面白かったのだが、マニラチームの壊滅戦で主だった人物が死んでしまうと急速に面白みがなくなっていった。 主人公・西野のキャラが無機質と人間性の狭間にあるのが分るがそのふり幅が小さいところにあいまいさだけが目立ってしまった。
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