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カイエ・ソバージュ 人類最古の哲学(1) 講談社選書メチエ231
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カイエ・ソバージュ 人類最古の哲学(1) 講談社選書メチエ231

中沢新一(著者)

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カイエ・ソバージュ 人類最古の哲学(1) 講談社選書メチエ231

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2002/01/10
JAN 9784062582315

カイエ・ソバージュ 人類最古の哲学(1)

¥1,650

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みんなの感想まとめ
  • 宇宙自然人間存在
  • 神話哲学探求
  • 知の冒険
  • 野放図な思考
  • シンデレラ物語比較
  • 感覚の論理
  • グローバリズム批判
  • 旧石器人類視点
  • 実在の神話分析
  • 自己存在考察

宇宙や自然、人間存在の本質を問い直すこの作品は、神話を通じて人類の思考を探求する知の冒険を提供します。著者は、実在の神話を題材にしながらも、学術的な枠組みに縛られない独自の視点を展開し、読者に新たな思考の地平を開く手助けをします。特に、各地のシンデレラ物語の比較を通じて、普遍的な人の感性や価値観を浮き彫りにし、北米インディアンの視点から見たヨーロッパ的シンデレラへの批判も興味深い要素です。心の中の自由なバーチャルな領域と現実の豊かさとの葛藤を考察し、読者は自らの存在について深く考えさせられるでしょう。全体を通して、神話からグローバリズムに至るまでの広範なテーマが、野放図な思考の散策として展開され、興味を引き続けます。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/07/29

はじまりの哲学=神話。 そこに分け入り、 新たなまなざしを得る一冊。 中石器時代。 人間の文化のあらゆる領域で 「組織化」が行われた、という。 この時期に生まれ、今に続く「神話」は 「感覚の論理」を用い、 感覚素材を論理的に組み合わせ、 世界の意味や人間の実存について 考え抜...

はじまりの哲学=神話。 そこに分け入り、 新たなまなざしを得る一冊。 中石器時代。 人間の文化のあらゆる領域で 「組織化」が行われた、という。 この時期に生まれ、今に続く「神話」は 「感覚の論理」を用い、 感覚素材を論理的に組み合わせ、 世界の意味や人間の実存について 考え抜こうとしている、そうだ。 言わば、感覚の弁証法。 この本の中で、印象的な部分は 後半で詳細に語られている 「燕石」と「シンデレラ」。 神話は世界中で同じ構造の物語が 違うバージョンで語られる。 オリジンはないという。 地域の特性や民族の特徴などによって 神話は伝播した場所で違うバージョンとなる。 そのすべてがオリジンであり、 そのすべてに通底する真実がある。 それを中沢は「燕石」と「シンデレラ」を 題材に明らかにしていく。 「鳥の巣あさり」は 性的な意味をもつ。 燕はある特別な石を 海辺から運んで巣の中にしまっておく。 その石は鳥の眼の病気を 治す力をもっているとされている。 燕石を身につけた女性は、 安全に子どもを出産できるといわれる。 そして、さまざまな事物に 新たな意味が吹き込まれる。 そこで明らかになってくるのが 「生」と「死」を仲介するものたち。 「豆」「水界」「燕」「かまど」「ヘーゼルの木」 世界中のシンデレラの神話をたどると こうしたものたちが 「生」と「死」の仲介として 立ち現れてくる。 シンデレラの別バージョンでは シンデレラの願いを叶えるのは なくなった母であり、 ここに「死「と「生」があり、 「かまど」が「ヘーゼルの木」が「豆」が 二つの世界を仲介する。 さらにはシンデレラが なぜ片方のガラスの靴を 残していったのか、についての 衝撃的な指摘が。 なくした靴という決定的な細部に、 死者の国(王子の王宮)へ行ったものの 印であることが示される、という。 脱ぎ捨てられた片方の靴、 それは彼女に打ち込まれた 死者の王国の刻印であり、 それを求めて王宮から 使者が使わされたのである。 他界に行ったり、 戻って来るものは 動物、人間、あるいは 両者の混ざり合ったもの ――歩行の不均衡という印をつけられる。 つまりは。 王子との結婚は 「生」と「死」の仲介であり、 決して現世的な幸福 という読み方だけで 推しはかれない深さがあった。 「生」と「死」。 この分かちがたいもの。 その仲介、境界に出現するものたちと、 そこから立ち現れる神話を通して、 人々ははるかなる昔から両者のあり方を 考え続けていたのだ。

Posted by ブクログ

2025/03/05

講談社選書メチエ 中沢新一 カイエソバージュ 人類最古の哲学  「シンデレラ」をテキストとした神話学講義録 神話とは、人間の考え出した哲学であり、現実の矛盾を思考的に解決する具体的なもの。宗教の抽象性と距離を置いている 神話において、人間はバランスや対称性が欠落...

講談社選書メチエ 中沢新一 カイエソバージュ 人類最古の哲学  「シンデレラ」をテキストとした神話学講義録 神話とは、人間の考え出した哲学であり、現実の矛盾を思考的に解決する具体的なもの。宗教の抽象性と距離を置いている 神話において、人間はバランスや対称性が欠落した弱い存在。人間のあるべき姿は、自然や文化の一定の距離を保つことであり、神話により対称性を取り戻し、一定の距離を保ちつつ共生を探り出すという論調 神話とは *人間が最初に考え出した最古の哲学である *「感覚の論理」を駆使して、宇宙の中で人間の生の意味を語る *神話は、現実と幻想のあいだにたって 二つを仲介する 「神話の考えるところによると、人間は、他のすべての生き物と同様、この地球を仮の住まいとしているだけで〜消滅することもありえる弱い存在にすぎない」 言語や地域が異なっても、神話の構造が同じという事象は、人間の生の意味や本質の部分は、そう変わらないと解釈した。神話の差異の探究が 民俗学の面白さなのかと思う シンデレラの脱ぎ落とした片方の靴について、オイディプス神話との関係性を見出し、人間の対称性やバランスの欠落や人間の矛盾を表しているという論考には驚いた 父殺し、近親相姦、盲目になるなどオイディプスの一連の行動の神話的意味は、オイディプスの不自由な片足に起因した左右の対称性やバランスの欠落によるものであり、人間の矛盾さを表しているとのこと

Posted by ブクログ

2024/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらも今更ながら読みだしている中沢新一のカイエ・ソバージュ!学生時代に『野生の思考』やら『生のものと火を通したもの』やらを読んだはずなのだけど、正直あまり覚えていないんだよなあ、いつかそちらも再読せねばなりません。 さて本作、講義の内容の書き起こしということもあって、とても読み易かったし、そういわれてみたら確かに?ということの連続が面白いということ、もし人間が既にそこまで物事を考えて何かに意味を持たせられている・見いだせているのなら、創作できる余地など少なくない…?と思うなどしていました。 豆の神話学(p67~) 豆というものが、男性の中の女性的なものと、女性の中の男性的なものを表し、男性性と女性性の仲介を果たすものである、その先に生と死を媒介するものとしての豆というのが出てくる、らしい笑。 カマドと灰と鳥=総動員される仲介機能 カマドの火は人間にとって動物の世界から抜け出して、「文化」を持ったという大転回がおこったことを象徴し、そこから「異界または他界との転換点」「生者の世界と死者の世界を仲介する場所」(p107) ミクマク・インディアンの「見えない人」の話、とても好きだった。 …なぜならこの高貴な魂をもった女性は、ものごとを外見ではなく、その奥にひそんでいるものの価値によって知ることができたからである…(p149) そして「…ここでいわれている「美しさ」は星や野の花や動物のような美しさんことで、人間のお化粧やおしゃれがつくりだせるものでもなく、こういう自然な美しさは誰のなかにも潜んでいるものなのだから、みなさんどうかご安心ください。」(p157)に笑った。 神話は警告する(p206-7) …このとき神話は現実と幻想のあいだにたって、二つを仲介しようとしています。その上で、幻想の世界に埋没することの危険を知っています。神話はこのように、現実との対応を絶対に失わないようにしています。ところが私たちは浮気なチェリクトフのように、現実の世界を捨てて、ベニテングダケ娘の与える快感にはまってしまいたいという欲望も、ひそかに抱いています。いいかえれば、現実を失ってでも、バーチャルの世界へ入ってしまおうとする可能性を、常に持っている生き物なのです。私たちの心は、現実の世界の豊かさや複雑さを、五感を通して受け入れようとしていますが、同時に、心の中の完全に自由なバーチャルな領域に吞み込まれたいとも思っています。ベニテングダケ娘の誘惑は、今ここにある危険なのです。 まさにその通りなんだよねえ…そこで地に足のついている感じに安心感ある。次の巻も読みます。

Posted by ブクログ

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