商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 産業図書 |
発売年月日 | 2002/06/20 |
JAN | 9784782802083 |
- 書籍
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知識の哲学
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知識の哲学
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商品レビュー
3.8
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本書で考える問いはどんなものか。以下のような場面を想像してみよう、という筆者の提案からはじまる。 * あなたと弟が学校から帰ってきたら、テーブルの上にきれいな包装紙に包まれた箱が置いてあった。二人は同時に「シュークリームだよ、きっと!」と叫ぶ。… 箱を開けてみると本当にシューク...
本書で考える問いはどんなものか。以下のような場面を想像してみよう、という筆者の提案からはじまる。 * あなたと弟が学校から帰ってきたら、テーブルの上にきれいな包装紙に包まれた箱が置いてあった。二人は同時に「シュークリームだよ、きっと!」と叫ぶ。… 箱を開けてみると本当にシュークリームが入っていた。なんでシュークリームだと思ったのかと尋ねる弟に、あなたは「なんかそんな気がしただけ」と答える。一方弟の答えは、「今朝、おかあさんがおやつにシュークリームを買っておくから帰ってきたらおねーちゃんと一緒に食べなさいって言ってたんだもん。」。「なーんだ。あんた知ってたんじゃない!」 二人ともシュークリームが入っていると強く思っていて、二人の思っていたことは正しかった。でも弟はシュークリームが入っていたことを知っていたと言えるのに対し、あなたの場合はそうは言えないみたいだ。この違いは一体どこにあるのだろう? * この冒頭のエピソード大好き。筆者が言う「哲学の問いは日常の中に転がってる」というのをよく表してるし、「うーん、何が違うか。理由があるか、ないか、かな?」と読者を引き込ませるし、読み進めるうちに「ハテ。一体この本で何を考えていたんだっけ?」となった時に「ああそうだ、シュークリーム」と問いに立ち戻れる。
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著者も前書きで述べている通り、自然主義の立場に偏った認識論入門書。入門書なのでいずれの項目もあまり詳しくは書かれていないが、伝統的な認識論と新しい認識論のだいたいの流れはつかめる良書。ただ、誤った記述がまれに見受けられるのでマイナス1点。
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知識の古典的定義に始まり、新しい認識論が生み出されるまでや、今日的意義が次第に明らかになってくる。 哲学が現代でも様々な理論や解釈を生み出し、現代社会に応じたものになっていることを感じさせてくれる。
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