1,800円以上の注文で送料無料

子どもと絵本を読みあう
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

子どもと絵本を読みあう

村中李衣(著者)

追加する に追加する

子どもと絵本を読みあう

1,650

獲得ポイント15P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ぶどう社
発売年月日 2002/09/10
JAN 9784892401572

子どもと絵本を読みあう

¥1,650

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/04/14

絵本がときどき出てくる、深刻で、感傷的なエッセイ。感傷的というと月並みな印象を与えるが、その月並みさこそ、誠実さになり、救いになることも多いことを私は知っている。だから本書の価値を否定はしない。 本書の舞台は病院だ。病院にはタブーがある。タブーには、心のセーフティネットとして、...

絵本がときどき出てくる、深刻で、感傷的なエッセイ。感傷的というと月並みな印象を与えるが、その月並みさこそ、誠実さになり、救いになることも多いことを私は知っている。だから本書の価値を否定はしない。 本書の舞台は病院だ。病院にはタブーがある。タブーには、心のセーフティネットとして、それなりの意味があるが、息苦しさの源でもある。解放だけでは危険だが、解放を意識しない取り組みは空虚である。著者の取り組みはエッセイにしていいかどうかは疑問だが、貴重だと思う。 ・「なにいってるの。りえさんは、病気になれていないじゃない」 ・彼女は、くまのことを「なぜ名前をいわなかったのか」と言った。それはそのまま「心臓病の患者」として生きさせられることの中で見失いがちな自分自身に向けての問いかけではなかったか。 ・ここには、ふたつのごうまんが、背中をおしあい、悲鳴をあげている。無意識のうちに彼女からなにかをひきださせようとしたごうまんと、そのごうまんさを、ドクターとクライエントというひとつの関係をふみにじって、自分のところへひきよせようとしたごうまんと。 ・ひとりで、とじこもって、かぎをかけて、泣く場所が、さゆみにはなかったことに、みんな、気づいた。 ・〈くくる〉ことのたやすさと、〈くくられる〉ことの痛みを、同時に知った。 ・わかる、理解する、ということの次にくるものは、〈何かをしてあげる〉ではなく〈感じあう〉ということだったのである。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

最近チェックした商品