商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | JTB |
発売年月日 | 2001/01/01 |
JAN | 9784533037245 |
- 書籍
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七つの廃線跡
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七つの廃線跡
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商品レビュー
2.5
2件のお客様レビュー
私鉄の方が面白いな。南薩鉄道とか、南大東島とか。 幹線鉄道の廃線跡は、近代土木技術史になる。それはそれでいいのだけど、私の好みとしては、そんなに興味がない。 私鉄は近代地域史となるから、そっちのほうが面白い。戦前にせよ、戦後にせよ、東京のインテリの書いた歴史は追えるのだけど、だか...
私鉄の方が面白いな。南薩鉄道とか、南大東島とか。 幹線鉄道の廃線跡は、近代土木技術史になる。それはそれでいいのだけど、私の好みとしては、そんなに興味がない。 私鉄は近代地域史となるから、そっちのほうが面白い。戦前にせよ、戦後にせよ、東京のインテリの書いた歴史は追えるのだけど、だから、昭和30年代の作りかけの東京タワーのイメージがわくわけだが、昭和32年の鹿児島の心象風景はどんなものだったのかとか。
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『鉄道廃線跡の旅』といふ作品名は聞き覚えがないな、と思つたあなた。 騙されてはいけません。これは『七つの廃線跡』(JTB)の改題文庫化であります。 騙されませんか。失礼しました。私は騙されたので。 さらに出自をさかのぼると、JTBキャンブックスの『鉄道廃線跡を歩く』シリーズで、各...
『鉄道廃線跡の旅』といふ作品名は聞き覚えがないな、と思つたあなた。 騙されてはいけません。これは『七つの廃線跡』(JTB)の改題文庫化であります。 騙されませんか。失礼しました。私は騙されたので。 さらに出自をさかのぼると、JTBキャンブックスの『鉄道廃線跡を歩く』シリーズで、各巻冒頭の紀行エッセイが元になつてゐます。 ま、いくばくかの加筆修正もなされてゐるやうですので、よしとしませう。 たまにこんなことがあるのですよ。以前丸谷才一著『ウナギと山芋』を買つたら、実は『遊び時間3』の改題であつたとかね。それなら持つてゐたのに。丸谷氏は「つい出来ごころで、題を改めました」などとつぶやいてゐました。 鉄道趣味の分野で「廃線跡」といふのが市民権を得たのはいつごろでせうか。私は良くわかりませんが、多分前述の『鉄道廃線跡を歩く』シリーズではないか、といふ気がしてゐます。即ち宮脇俊三氏はこの趣味の広報に貢献したと申せませう。 といひつつ、私にはこの「廃線跡」といふ趣味が今ひとつ理解できません。 鉄道施設の残骸を眺めて喜ぶなんて、私にはできさうもありませんな。悲しすぎます。 同様に「さよなら運転」の類も避けてゐます。号泣するに決つてゐるから。大勢の人たちに泣き顔を見られるのは恥づかしいのであります。 ゆゑに本書のやうな旅は、もつぱら読むだけに限ります。 宮脇氏は主張します。 「...かくして廃線跡の探訪は、史跡めぐりと考古学を合わせたような世界になる。それは、消滅した鉄道を懐古する次元をこえて、現存の鉄道に乗るのと廃線跡をたどるのと、どっちがおもしろいかという境地に達する」のださうです。私は修行不足なので、そこまでの境地にはなれませんが。 尚、私の本書のおすすめは「南大東島の砂糖鉄道」。タイトルだけでわくわくするではありませんか。読後感は複雑なものがありますが、名紀行文であります。 それでは、ご無礼します。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-219.html
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