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神の子どもたちはみな踊る
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神の子どもたちはみな踊る
¥1,430
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商品レビュー
3.7
89件のお客様レビュー
少し古い村上春樹の短編集だが、既読だったが、無性に読みたくなって。 本書は2000年の出版で、1995年に発生した阪神・淡路大震災と同年の地下鉄サリン事件を背景にしている。だから小説の中でも地震の話が度々登場する。昔読んだときは、登場人物や物語が何かのメタファーとしていた部分が...
少し古い村上春樹の短編集だが、既読だったが、無性に読みたくなって。 本書は2000年の出版で、1995年に発生した阪神・淡路大震災と同年の地下鉄サリン事件を背景にしている。だから小説の中でも地震の話が度々登場する。昔読んだときは、登場人物や物語が何かのメタファーとしていた部分が分からなくて、今読めば、もしかしたら何か分かるかもと思ったのだが、結局、よく分からなかった。 フロイト的と言って良いのか、そうした震災や事件に遭遇した人が眠って夢を見たらもしかしたらこんな世界観かもしれない。登場する「かえるくん」が何を意味するのか、深く考えても無理だと思った。単にシーンが地底の怪物と戦う寓話なので、地下鉄サリン事件やそのトラウマの克服っぽいという印象でしかない。 村上春樹独特の喪失からの再生を、様々なシーンで寓話化しているもの、その切ないサイクルが震災や事件と偶々、重奏した物語みたいな感じだろうか。ただ、物語に何かの意味づけをしなくても、幻想的なストーリーや描写が齎す雰囲気は至高であり、単純にそれを味わえば良いのだとも思った。踊って踊って表現し、希望を乞う。色褪せない小説だ。
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推しが声優出演しているアニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』の元ネタだと思うので読んだ。 もともと村上春樹のファンタジーとリアルが絶妙に混じり合った世界観好きだけど 今作はかなり気に入った。 なんでこの人の文体ってこんな独特かつ安心感があるのだろう。読むと心が落ち着く。
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初の村上作品。地震にまつわる6篇の物語。最初は何が言いたいのかよく理解できなかったが、後半になるにつれどんどん読みやすくなっていき、最終的には理解できないながらも楽しむことができていた。全篇を通して窺える不思議な雰囲気は独特でよかった
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