- 新品
- 書籍
- 新書
日本の古代道路を探す 律令国家のアウトバーン 平凡社新書
836円
獲得ポイント7P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2000/05/23 |
JAN | 9784582850451 |
- 書籍
- 新書
日本の古代道路を探す
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
日本の古代道路を探す
¥836
在庫なし
商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
この本の細部までを理解したとは言い難いけれど。 でも、日本に律令国家ができた奈良から平安初期に定められた、東海道、東山道をはじめとする七駅路は。 なんと直線路が多かった。 そして、道幅も都付近は24~42m、地方でも12m前後(前期駅路)と、現在からみても相当広い。 使った人...
この本の細部までを理解したとは言い難いけれど。 でも、日本に律令国家ができた奈良から平安初期に定められた、東海道、東山道をはじめとする七駅路は。 なんと直線路が多かった。 そして、道幅も都付近は24~42m、地方でも12m前後(前期駅路)と、現在からみても相当広い。 使った人は、逓送使(ある区間を往復して都からの書類を届ける使者)、都から任地へいく、地方から都へ行く人々。 官人たちもいれば、相撲取りや防人、俘囚まで多様。 駅舎はかなり立派だったそうだ。 そうしたことも興味深いが、この本の目玉はやはり、古代走路の探し方。 地形図や、なるべく古い地籍図、都市計画図、航空写真などを使うのだそうだ。 それを入手するのも苦労が多いらしい。 今はGoogleearthもあるだろうと思うけれど、おそらくあたりをつけるくらいしかできまい。 そして、あとはフィールドワークである。 今はデジカメがあるから、これについてはだいぶ便利になっただろうとは思う。 京都で直線道路を見たら、秀吉と思え、というのは「ブラタモリ」で言っていたことだが、本書を読むと、いいやそれ以外もありうるかも、と思わされる。 途中はまさに、「ブラタモリ」チックな展開。 道路の脇に、不自然な空き地があったりするのは、それは古代道路の名残かもしれない、というのだ。 古代道路が維持できなくなって、幅が狭くなり、取り残された中途半端な細い土地が残ったゆえのことらしい。 面白い。 道路の経年変化も興味深かった。 切り通して作った道路が、通行で土が締まったり、雨で削られたりして、さらに一段下がっていったりすることもあるそうだ。 まったくこれまで知らない分野だったので、読むのに苦労したし、十分理解戚ていない気がするけれど、それでも、面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2000年刊行。新書にしては内容はかなり細かい。研究手法にも目配せが効いているのが、新奇。古代の道路という一種マイナーなテーマだが、文献史学と考古学とを両輪とするテーマで、現代歴史学の学問としてのダイナミズムは感得できる。ただ、いかんせん細かい。なお、現代高速道路の八車線、あるいは四車線もの直線道路が整備されていたのには驚嘆。著者は北海道教育大学釧路校准教授。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
≪目次≫ プロローグ 計画道路の「発見」 第1章 古代の道路と交通制度 1.駅伝制とは何かー律令国家の交通制度 2.官道の種類と変遷 第2章 古代道路の探し方 1.文献史料にあたる 2.地理資料から探す 3.考古資料からのアプローチ 第3章 計画道路の形成ー大和 1.計画道路の源流へ 2.計画道路網はいかに形成されたか 第4章 古代の大動脈ー山陽道 1.山陽道の駅家 2.駅家はどのような構造になっていたかー播磨国布勢駅家の復 原 3.播磨国の山陽道駅家 第5章 道路網の再編ー東国 1.東国道路網の再編 2.古代官道はどのように変革されたか 3.日本古代計画道路の歴史 エピローグ これからの古代道路研究 ≪内容≫ 古代の道路網についての研究書。近年は考古学的発掘からの研究が多いが、著者は、文献史料や地理資料(特に地名)が専門。改新の詔により、道路網の創設が発せられ、律令国家の中で充実していった古代の官道。その多くはまっすぐだったらしい。研究の進む山陽道を中心に、道路の様子や駅家の様子がわかる。
Posted by