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雪女 日本の童話名作選シリーズ
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雪女 日本の童話名作選シリーズ

小泉八雲(著者), 平井呈一(訳者), 伊勢英子

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雪女 日本の童話名作選シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社
発売年月日 2000/02/01
JAN 9784039637406

商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2022/04/07

表紙の、「見たな」と言わんばかりの、雪女の視線に、怖いと思いながらも、つい魅せられてしまう、その美しさ。 幻想的で、どこかもの寂しげな雪景色の中に、妖しくも美しい雪女が佇む、伊勢英子(いせひでこ)さんの絵を見ながら読む、小泉八雲の「雪女」は、とても贅沢な組み合わせに思われて、よ...

表紙の、「見たな」と言わんばかりの、雪女の視線に、怖いと思いながらも、つい魅せられてしまう、その美しさ。 幻想的で、どこかもの寂しげな雪景色の中に、妖しくも美しい雪女が佇む、伊勢英子(いせひでこ)さんの絵を見ながら読む、小泉八雲の「雪女」は、とても贅沢な組み合わせに思われて、より物語を楽しむことができました。 幼い頃に読んだ時は、ただ怖い印象しかなかったのですが、今読むと、何か雪女の行動に理屈だけでは説明できない、奇妙な感慨めいたものを感じさせられ、最終的には怖さよりも哀愁の方が勝りました。 人間一人殺しているのに、その後の生き方を見て、それすら押し退けるくらいの情を、雪女に対し感じさせるのは何故なのか? おそらく、雪女は人間ではないが、その反面、ものすごく人間っぽい一面を覗かせたように感じた、そこに関しては、分かる気がする思いにさせられ、その後の決断に感じたやるせなさには、私も経験したことがあるような、心の痛みを感じられたからかもしれない。

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2020/05/07

烏兎の庭 第二部 8.27.05 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/summer05.html#0827

Posted by ブクログ

2017/08/17

小泉八雲の「怪談」の一編。伊勢英子(いせひでこ)による絵本化である。 木こりの老人、茂作とその弟子の巳之吉は、ある夕暮れ、山から帰る途中でひどい吹雪に遭う。小屋に逃げ込んだ2人は、寒さにふるえながらも眠りに付く。 ふと目を覚ました巳之吉は、白い服を着た女が茂作の上にかがみ込み、...

小泉八雲の「怪談」の一編。伊勢英子(いせひでこ)による絵本化である。 木こりの老人、茂作とその弟子の巳之吉は、ある夕暮れ、山から帰る途中でひどい吹雪に遭う。小屋に逃げ込んだ2人は、寒さにふるえながらも眠りに付く。 ふと目を覚ました巳之吉は、白い服を着た女が茂作の上にかがみ込み、息を吹きかけているのを目にする。 そう、女は雪女。怖ろしい目をした、しかし、非常に美しい女だった。 女は「おまえもこの老人と同じ目に会わせてやろうと思ったけれど、かわいそうだからやめた。でもこのことは決して人に話してはならない」と告げて去る。 女が立ち去り、我に返った巳之吉が茂作を呼ぶと、老人は冷たくなって死んでいた。 おなじみの「雪女」である。 伊勢の絵は美しく、硬質だけれども繊細な雪の結晶の描写がすばらしい。 秘密を漏らされ、怒りに震える雪女の白い姿に、わずかに紅が差す。怒りか、哀しみか。その瞬間、永遠に冷たいはずの雪女の体内を、あるはずのない赤い血潮が駆け巡ったようにも見える。その壮絶なまでの美しさ。 雪女は恋した男の元に嫁ぎ、10人もの子をなしたのだという。 それでもなお、その子らを捨て、本当に帰らねばならなかったのだろうか。 そのまま人間になってしまうことはできなかったのだろうか。 去った雪女の行方は杳として知れないという。 *8月10日記。何か、このころ、暑かったので、雪女が読みたくなったのでしたたw

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