商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1998/08/20 |
JAN | 9784480057686 |
- 書籍
- 新書
日本人と遠近法
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日本人と遠近法
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
遠近法を取り入れると写真のようにリアルな表現になる。写実こそがあるべき姿目指すべき理想型という(明治以降?)価値観に染まっていた私には、江戸までの絵画が、遠近法と言う科学のツールを知らないための稚拙な表現にしか見えなかった。しかし、江戸時代以前の日本美術は、遠近法を知りながらあえ...
遠近法を取り入れると写真のようにリアルな表現になる。写実こそがあるべき姿目指すべき理想型という(明治以降?)価値観に染まっていた私には、江戸までの絵画が、遠近法と言う科学のツールを知らないための稚拙な表現にしか見えなかった。しかし、江戸時代以前の日本美術は、遠近法を知りながらあえて遠近法を取り入れなかったのだ。私はずっとこのことが不思議で仕方がなかった。この本で言われている事はその疑問への1つの答えである。アニミズムの信仰による空間と時間の視点移動があり、それが遠近法を選択しなかったと言う仮説である。
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前半は、中国を経由して日本に遠近法がもたらされた経緯についての、実証的な考察が展開されています。 後半に入ると、日本の浮世絵に見られる自由な視点の移動という特徴が、連句をはじめとするさまざまな日本文化の中に共通して見られることを明らかにしています。さらに、遠近法を生んだ西洋精神...
前半は、中国を経由して日本に遠近法がもたらされた経緯についての、実証的な考察が展開されています。 後半に入ると、日本の浮世絵に見られる自由な視点の移動という特徴が、連句をはじめとするさまざまな日本文化の中に共通して見られることを明らかにしています。さらに、遠近法を生んだ西洋精神史の背後に一神教の伝統を見るとともに、多神教を基調とする日本文化と「視点の移動」のつながりについて考察をおこなっています。 前半の実証的な議論は、この分野にまったく未知の読者としてはやや退屈で、後半の精神史的な議論は考察の範囲が広がりすぎているような印象を受けてしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
浮世絵には科学的遠近法がないとのこと。 芸術は制約が大きく、不足しているものがあった方がよい場合もある。 ps. 根回しについての説明が最後にある。 日本の根回しは、木の移植が原義だ。 農業国ならではの技術。
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