

商品詳細
内容紹介 | 内容:桃の園. 競争者. 窓. 木の箱. 月. 既視の街. ピクニック. くずれる水. 豚. 鎮静剤. 家族アルバム. あかるい部屋のなかで |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1998/12/10 |
JAN | 9784061976436 |
- 書籍
- 文庫
ピクニック、その他の短篇
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ピクニック、その他の短篇
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
過去を向いているな、と思う。凡庸な言い方をするが、それこそ「記憶を生き直す」ことが試みられていると。だから言ってみれば、思いつくままに書くとプルーストやゼーバルト、ナボコフが書いたような作法で自分の記憶と批評的に向き合いそこから哲学的とも言える思索・思弁へと至る。そこに官能という...
過去を向いているな、と思う。凡庸な言い方をするが、それこそ「記憶を生き直す」ことが試みられていると。だから言ってみれば、思いつくままに書くとプルーストやゼーバルト、ナボコフが書いたような作法で自分の記憶と批評的に向き合いそこから哲学的とも言える思索・思弁へと至る。そこに官能というスパイスがまぶされることで(だが、ことごとく書かれる男たちがこれまた「凡庸」な人間たちばかりに見えるのは私だけだろうか?)独自の世界が形成される。観念的・哲学的な思考とエロティックでフィジカルな描写のアマルガム、と言えると思われる
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「家族アルバム」驚いた。こういうの、書くのか。目白の長編がこんな感じなのかな。 短編の、昔話を語る「母」と「伯母」に安心感を覚える…
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幻想的な世界観を現実に見せてくれる短編集です。素敵過ぎです。 『窓』の主人公の感覚は特にフィットするものがあって好き。『月』『木の箱』『ピクニック』 暖かくて詩的です。最後でいい意味ではずしてくれるのに、違和感無くキレイにまとまっている。 『鎮静剤』はがらっと文体が変わ...
幻想的な世界観を現実に見せてくれる短編集です。素敵過ぎです。 『窓』の主人公の感覚は特にフィットするものがあって好き。『月』『木の箱』『ピクニック』 暖かくて詩的です。最後でいい意味ではずしてくれるのに、違和感無くキレイにまとまっている。 『鎮静剤』はがらっと文体が変わって、初期の村上龍氏を思い起こさせますね。 金井美恵子さんの描写は上品に少しエロいです。 『桃の園』と『既視の街』は特につやっぽい。 一人称と三人称、倒錯してますがそれが逆にこういう世界を作り出す良いエッセンスになってます
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