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デカルト読本

湯川佳一郎(編者), 小林道夫(編者), 野田又夫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法政大学出版局/
発売年月日 1998/10/01
JAN 9784588150302

デカルト読本

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2011/09/01

デカルトに関する論文を多く収録している。 巻頭には、わが国のデカルト研究を長くリードしてきた野田又夫を囲んでのインタビューが収められている。cogito, ergo sumの基本にあるのはdubito, ergo sumだという野田の主意主義的なデカルト解釈を西田幾多郎が認めた...

デカルトに関する論文を多く収録している。 巻頭には、わが国のデカルト研究を長くリードしてきた野田又夫を囲んでのインタビューが収められている。cogito, ergo sumの基本にあるのはdubito, ergo sumだという野田の主意主義的なデカルト解釈を西田幾多郎が認めたというエピソードなども語られていて興味深い。 続いて、デカルト哲学の主要なトピックを扱った論文を収める「デカルト哲学の体系」、デカルトとパスカル、スピノザ、ライプニッツ、イギリス経験論などの関係を論じた「デカルトと近代哲学」、より現代的な観点からデカルト哲学がどのように受容され、あるいは批判されているかを論じた「デカルトと現代哲学」のパートが置かれている。 さらに巻末には、現代フランスのデカルト研究の重鎮であるジャン=マリ・ベサードが、東京日仏会館でおこなった講演の翻訳が収められている。神の存在証明がおこなわれたあと、神の誠実から「私たちが明晰判明に考えるところ物はすべて真である」という一般的規則が保証されることで、はじめて学問的知識の基礎が確立されるというベサードのデカルト解釈の中心的な論点が、分かりやすく語られている講演であり、たいへん有益だった。

Posted by ブクログ

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