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ことばの起源 猿の毛づくろい、人のゴシップ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 1998/11/22 |
JAN | 9784791756681 |
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ことばの起源
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ことばの起源
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色んな図書で引用されまくる「ダンバー数150人説」、人が他人と繋がれる数は大体150人、で有名なロビンダンバー。猿の毛づくろいから展開される話は分かりやすくて面白い。捕食されないためには、毒をもつ、巨大化するなど、様々な手段がある中「群れになる」というのは有効だ。 群れになるた...
色んな図書で引用されまくる「ダンバー数150人説」、人が他人と繋がれる数は大体150人、で有名なロビンダンバー。猿の毛づくろいから展開される話は分かりやすくて面白い。捕食されないためには、毒をもつ、巨大化するなど、様々な手段がある中「群れになる」というのは有効だ。 群れになるためには、集団での関係づくりが必要となる。猿が毛づくろいにかける時間は一日の10%、これは群れの規模と相関関係にあるらしい。 また、果物を採食する動物は、供給にむらのある食物源の場所に絶えず注意している結果、供給にさほどむらがなくて存在する範囲も広い草を採食する動物よりも、大きな脳を必要とする。霊長類の脳を(他の哺乳動物に比べて)極度に大きく進化させた最初の原動力が、色覚と何らかの関係があることを示す証拠が増えている。鳥類でも霊長類でも、葉の背景の中に果物を探しだすことは、色覚にずいぶん助けられている。霊長類に見られる色覚系は、他の哺乳類に見られるものより優れており、必然的に、かなり多くの処理能力を必要とする。しかし、果物の比重が高い食生活に移行したことは、霊長類が他の哺乳類より大きな脳を持たなければならない理由をうまく説明しているが、果物を食べる霊長類の中でも一部が他の種より大きな脳を持っている理由の説明にはなっていない。これに代わる答えは、霊長類の脳が著しく大きいのは、その社会習性が複雑であることと、関係があると言うものだ。 群れが複雑であるほど、脳は大きくなる。 吸血こうもりの習性や生態の現地調査によって、彼らは独力で食料を探す傾向がありながら、きわめて社会的な動物であることが明らかになった。彼らはひとたび寝ぐらに戻ると、霊長類の小型版とも言えるような行動をするらしい。膨大な時間を費やして、互いに毛づくろいするのである。その毛づくろいの時間の大半を使う、特別な友もいる。あるこうもりが運悪く血を吸える動物が見つからなかったとき、友はそのこうもりのために自分の夕食の一部を吐き戻す。何日か後、その友の運が悪かったとき、そのこうもりは借りを返すのである。彼らはきわめて社会的な種であって、互いに助け合う互恵的な行動をとり、社会的な毛づくろいによってこの関係を強化している結束の固い小さな同盟を形成している。これはあたかも、猿や類人猿のようだ。だから、吸血こうもりがこうもり全体のうちで、ずば抜けて大きな新皮質を持っていることを発見したのは、二重の意味で興味をそそられる。 人類についても当然同じことが予想される。 大脳新皮質のサイズは群れの規模に相関する。人類は新皮質比が四対一である。この値から、群れの予想規模が読みとれる。人類の群れの規模は、およそ150人になることがわかる。 ー 消化管の大きさが脳の大きさに制約を課すらしい。より大きな脳が欲しければ、より大きな消化管に対応するために、より体を大きくしなければならない。これでわかったのは、小さい猿はけっしてそれほど利口にはなれないことだ。なぜなら、大きくなった脳の余分な神経活動を支えるだけの大きさの消化管を持たないからである。それに見合うような節約をする余地がまったくないのだ。しかし、この苦境を抜け出す方法が一つあり、まさにこれこそ、祖先の先行人類が見いだした方法である。より豊富に栄養が含まれているか、より吸収しやすい形態の栄養が含まれている食物を食べれば、エネルギーの取り入れ量を減らさずに、消化管の大きさを減少できる。 この他にも男女のサイズ差の話とか。自分たちがどういう存在なのかが分かるのは楽しい。しかし、150人なんて付き合ってられない私は、新皮質が小さいのかもしれない。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA38587019
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