商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 1997/03/24 |
JAN | 9784794207500 |
- 書籍
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深海の庭園
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深海の庭園
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
ぼくはチューブワームやコシオリエビやブラックスモーカーの話が読みたかったのだが、書いてあったのは「そういうものを見に行った著者」の話だった。チューブワームの話はもののついでみたいで、欲求不満が残った。著者が前面に出てくるのが西洋流ネイチャーライティングの伝統らしいが、ちょっと邪魔...
ぼくはチューブワームやコシオリエビやブラックスモーカーの話が読みたかったのだが、書いてあったのは「そういうものを見に行った著者」の話だった。チューブワームの話はもののついでみたいで、欲求不満が残った。著者が前面に出てくるのが西洋流ネイチャーライティングの伝統らしいが、ちょっと邪魔だなあ、と思うことが時々ある。
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本書の原題は「The Octopus's Garden」。これ,どっかで,聞いたことありませんか? そう,ビートルズの曲名ですねえ。著者のシンディ・ヴァン・ドーヴァー女史は,本書の題名を,そのビートルズの曲名からとったようです(訳者の解説から判断しました)。「海の底で...
本書の原題は「The Octopus's Garden」。これ,どっかで,聞いたことありませんか? そう,ビートルズの曲名ですねえ。著者のシンディ・ヴァン・ドーヴァー女史は,本書の題名を,そのビートルズの曲名からとったようです(訳者の解説から判断しました)。「海の底で暮らしてみたい」なんていう歌詞に,あこがれていたんでしょうか。 「深海」というと,「光も届かない,無生物の静寂な世界」というイメージがありますが,なんのなんの,深海底の世界にも,生き物のドラマがあります。そのドラマは,光が届かない分,陸上の世界よりも,興味深いものでした。 著者は,深海底を探る科学者であるばかりではなく,なんと,深海潜水艇の操縦士でもあります。潜水艇アルヴィン号とその母船であるアトランティスⅡ号の話は,ますで,自分の自家用車の話のようです。 後半で紹介される,「深海底でさえ環境汚染の餌食になっている」という事実に,自然に対する人類の罪深さを感じてしまいます。でも,自然の力で,それを元に戻してくれるかも…という期待もできそうな…。 人類が月に立ってから10年もたった後で発見された,深海底のグラックスモーカー。地球も,まだまだ未知に満ちているだということを確認させられました。
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著者は深海生態学者にして、伝説の調査潜水艇アルヴィン号の女性パイロット。学者としてのキャリアを積むために、常に潜っていられるパイロットになるという危険な発想にいたったアクティブな科学者。水中のインディー・ジョーンズか?!4000mの深海ともなれば、もちろん光はまったく届かない暗黒...
著者は深海生態学者にして、伝説の調査潜水艇アルヴィン号の女性パイロット。学者としてのキャリアを積むために、常に潜っていられるパイロットになるという危険な発想にいたったアクティブな科学者。水中のインディー・ジョーンズか?!4000mの深海ともなれば、もちろん光はまったく届かない暗黒の世界。植物も動物も光反応に頼らない独自のエネルギー元により生活している。それが海底火山だったり、数100度の熱水を吹き上げる煙突のようなブラックスモーカーのまわりだったり・・・ムーミンに出てくるニョロニョロのように大群をなすチューブワームや真っ白なカニや目の無い海老といった熱水生物群集や、鯨の墓場の発見といった冒険が、パイロット本人の口から語られていく。予算の関係からロボット潜水艇での調査が主流になっていっている今、本物を見て体験して語る重要さを実感する。迫力満点の一冊!(ダイバーはたどりつけないから読むしかないのだ)
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