商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 2001/08/02 |
JAN | 9784794207470 |
- 書籍
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女盗賊プーラン(下巻)
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女盗賊プーラン(下巻)
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商品レビュー
4.4
19件のお客様レビュー
ヴィクラムが再度撃たれて死亡し、自分もその暗殺者に濡れ衣を着せられて追われる身になった。最終的には自分の生まれた州以外の州で投稿して刑務所に入った。さらに汚職がひどいその刑務所を出て他の州の刑務所に入ったところまでの話である。下層カーストがどのような生活の状態であるかがよく理解で...
ヴィクラムが再度撃たれて死亡し、自分もその暗殺者に濡れ衣を着せられて追われる身になった。最終的には自分の生まれた州以外の州で投稿して刑務所に入った。さらに汚職がひどいその刑務所を出て他の州の刑務所に入ったところまでの話である。下層カーストがどのような生活の状態であるかがよく理解できる。わずか20年前の話であるが、実際は現在も変わらないであろう。インドが経済大国になったとしてもこうした身分制度は変わらないであろう。 カーストについて知るにはもっともわかりやすい本である。
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2022.1.30 13 世界には知らないことがまだまだある。 壮絶な人生だった。歴史や文化、慣習。村社会の閉鎖性。そして2001年に暗殺されてしまっていた。
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1963年にインドの貧しい家庭で生まれたプーランは、幼い頃から常に精神的な暴力と肉体的な暴力にさらされながら成長する。ひとりの女性の、壮絶な半生を描いたノンフィクション。 想像を絶するカースト制度の実態が描かれています。綴られているのは否応なく行われる容赦のない虐待と凌辱の日々...
1963年にインドの貧しい家庭で生まれたプーランは、幼い頃から常に精神的な暴力と肉体的な暴力にさらされながら成長する。ひとりの女性の、壮絶な半生を描いたノンフィクション。 想像を絶するカースト制度の実態が描かれています。綴られているのは否応なく行われる容赦のない虐待と凌辱の日々。人間の尊厳など無いどころか圧し折られ、踏みつけられるような所業の数々。読んでいる先から心がえぐられます。 カーストの低階層に生まれ、非力な女性であること。それゆえプーランは何度も何度も、言葉に表せないほどの凄惨な目に合います。彼女はそれが理不尽だと分かっていました。おかしいと声に出すことができ、自らの尊厳のために立ち上がる強さがありました。さらに彼女の声を、現在私たちは本という形で手にして知ることが出来ます。しかしその影で、声も出せず、悲惨な運命を受け入れ諦めながら一生を終えた多くのか弱い命があったという事実に気付かされ、また胸が苦しくなります。 本書は1996年に刊行され、同年にプーランは政界に進出したそうです。彼女の今を知りたくて調べたところ、まさか2001年に凶弾に倒れていたなんて。志半ばだったろうに悲し過ぎる一生です。 宗教、カースト、慣習――集団に根付いた信念や思想を変えるのは簡単ではありません。経済発展が目ざましいインド。2017年現在は果たしてプーランの望んだ「他者に敬意を払い、人を人として扱う」世の中になっているのでしょうか。
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