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漱石先生ぞな、もし 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
| 発売年月日 | 1996/03/10 |
| JAN | 9784167483043 |
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漱石先生ぞな、もし
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漱石先生ぞな、もし
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商品レビュー
4
15件のお客様レビュー
のっけから、おもしろい。半藤の本棚には、世界に1冊しかない漱石の本があるという。漱石3作品の合本で、しかも書き込みがある。3作品のひとつは『坊ちゃん』。その本文の脇や隅には、登場する人物がそこで実際にどういうことをしたのかが詳細に書かれていた。だれが、いつこれを書いたのか? ……...
のっけから、おもしろい。半藤の本棚には、世界に1冊しかない漱石の本があるという。漱石3作品の合本で、しかも書き込みがある。3作品のひとつは『坊ちゃん』。その本文の脇や隅には、登場する人物がそこで実際にどういうことをしたのかが詳細に書かれていた。だれが、いつこれを書いたのか? ……後日談も添えられている。 とんでもなく重要なこともさらりと書いてある。『坊ちゃん』に登場する乳母の「清(きよ)」。漱石夫人の「鏡子」は実は通称で、戸籍の名前は「キヨ」。しかも越後・新潟生まれ(出生時、父親は新潟病院長だった)。坊ちゃんは伊予・松山に行くのに、「清」が彼に土産にねだったのは、なぜか越後の「笹飴」。著者が書いているように、越後コネクションを想定すると、「清」の名前と「笹飴」が腑に落ちる。 著者の半藤一利は漱石の義理の孫で、越後生まれで越後育ち。奥さん(漱石の孫、半藤末利子)も、疎開先の越後育ち。彼女の父親(漱石の婿、松岡譲)も越後の人。どこかに越後のバイアスが……(これを書いている私も越後の人間)
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半藤一利「漱石先生ぞな、もし」読了。いつか読もうと思っていた本著を積読から。漱石の義理の孫にあたる著者故の情報内容、並びに巨匠故の着目眼と感覚とにより、読者を楽しませてくれるのは勿論、漱石の特に初期の名著の読者を更に楽しませてくれる情報満載の作品で御座った。 #読了 #半藤一利 ...
半藤一利「漱石先生ぞな、もし」読了。いつか読もうと思っていた本著を積読から。漱石の義理の孫にあたる著者故の情報内容、並びに巨匠故の着目眼と感覚とにより、読者を楽しませてくれるのは勿論、漱石の特に初期の名著の読者を更に楽しませてくれる情報満載の作品で御座った。 #読了 #半藤一利 #漱石
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漱石の義理の孫である歴史研究家の半藤一利さんが夏目漱石を謎解いていく新田次郎文学賞受賞作。妻や親族からの単なる見聞録ではなく、思想や体験が漱石の文章のどこに反映されているのかも紐解いてゆくのは、さすが「歴史探偵」の面目躍如と言ったところ。 題名の「漱石先生ぞな、もし」は、著者が一...
漱石の義理の孫である歴史研究家の半藤一利さんが夏目漱石を謎解いていく新田次郎文学賞受賞作。妻や親族からの単なる見聞録ではなく、思想や体験が漱石の文章のどこに反映されているのかも紐解いてゆくのは、さすが「歴史探偵」の面目躍如と言ったところ。 題名の「漱石先生ぞな、もし」は、著者が一番好きだという「坊っちゃん」の舞台である松山の方言。題名から軽いエッセイと思いきや、なかなかの「夏目漱石研究書」になっています。これは著者の日本近代史や古典に関する豊富な知識および好奇心の賜物と思います。 印象に残った箇所のほんの一部を紹介すると ○著者が義父松岡譲から引き継いだ「坊っちゃん」「二百十日」「草枕」の3篇を含む明治40年初版の「鶉籠」。この本には多くの書き込みがあり、書き込んだのは「赤シャツ」のモデルらしい横地石太郎と「坊っちゃん」のモデルらしい弘中又一。例えば小説の中で坊っちゃんが道後温泉の湯船で泳ぐ場面について、横地は「是は漱石ガヤツタらしい」と書き込み、弘中は「(漱石)は泳ギヲ知ラヌ者ハ動物デ無イ、ト云ツテ居タ」と書き込んでいる。 ○「坊っちゃん」に出てくる女中の清が所望した「越後の笹飴」。漱石は越後育ちの鏡子夫人から「笹飴」のことを知ったと考える。「夫人の戸籍上の正しい名はキヨ、鏡または鏡子は通称なんである。越後育ちのキヨと越後の笹飴、すんなり結びつくではないか」。 ○漱石が小説家として活動したのは日露戦争後の十数年。いわば「坂の上の雲」の後の時代。漱石は「吾輩は猫である」の苦沙味先生に「とにかくこの勢で文明が進んで行った日にゃ僕は生きてるのはいやだ」とつらい述懐をもらさせている。「吾輩は猫である」には漱石の日本への批評が垣間見れる。 ○著者の義母は漱石の長女筆(ふで)。義母によると漱石には「ただ怖いばかりの父」とやさしい父の5年周期があったらしい。「ただ怖いばかりの父」のときに書いたのが「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「草枕」「野分」などで、やさしい父のときに書いたのが「それから」「門」「彼岸過迄」などと観察したのは義母。 ○坊っちゃんが清の手紙を千秋の思いで待ち侘びる場面があるが、これはロンドンで鏡子夫人の手紙をいまかいまかと待たされた経験が下敷きとなっている。清は句読点なしの非常に読みにくい巻紙風の返事を出すが、鏡子夫人の手紙も句読点なしだった。ここでも鏡子(キヨ)と清が結びつく。 ユーモラスな語り口で書かれた、一気に読める稀な研究書。「坊っちゃん」を読んだのなら是非!
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