商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1994/11/15 |
JAN | 9784488183042 |
- 書籍
- 文庫
不自然な死
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不自然な死
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3.8
20件のお客様レビュー
ピーター卿のシリーズ…
ピーター卿のシリーズ三冊目。上質のスリルと論理を味わうことが出来ます。
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シリーズ第三弾。 ピーター卿とパーカー警部は、飲食店で知り合った医師・カーより、彼の患者だった老婦人・ドーソンの死について聞かされます。 彼が言うには、老婦人の思わぬ速さの死亡に疑問を抱き、解剖を主張したものの不審な点は見当たらず、結局“自然死”として処理され、老婦人の姪や近隣...
シリーズ第三弾。 ピーター卿とパーカー警部は、飲食店で知り合った医師・カーより、彼の患者だった老婦人・ドーソンの死について聞かされます。 彼が言うには、老婦人の思わぬ速さの死亡に疑問を抱き、解剖を主張したものの不審な点は見当たらず、結局“自然死”として処理され、老婦人の姪や近隣住民から顰蹙を買ってしまったとのこと。 この話に興味を覚えたピーター卿は、パーカー警部と共に独自捜査に乗り出しますが・・。 今回は早い段階から犯人の目星がついた状態で話が進んでいきます。 そもそも老婦人の死が“自然死ではない旨が証明できない”段階での、容疑者の決めつけに“これは、ミスリードでは・・?”と思いながら読んでいたのですが、件の“容疑者”の周辺を探っていくうちに、関係者が殺されたり、あのバンターでさえ“容疑者”と思われる“人物”に、尾行を撒かれてしまった事から、“これはホンマに怪しい!”と思うようになりました。 そして、この巻の目玉は新キャラ・“職務に忠実なこと探偵業界一”のクリンプスン嬢ですね。 ピーター卿に依頼されて、死んだ老婦人の住んでいた村に潜入捜査をするのですが、相手の懐への入り方が絶妙ですし、彼女の“読みにくい”報告の手紙も味があって笑えます。 もしクリンプスン嬢がメールやLINEを使用したら、絵文字だらけで意味が分からなくなっていそうだな・・と、つい想像してしまいました(ピーター卿のLINEも地獄な感じですがww)。 こうして、“自然死か他殺か”は置いといたまま、“容疑者”と老婦人周りを洗っていく内に、“財産法”の改正という殺人動機に繋がる事実が判明。 さらに、“容疑者”から新法について相談された弁護士が殺されかけたことも明らかになり、とにかく“邪魔者はどんどん消していく”というスタンスの“容疑者”の冷酷さと、なかなかボロを出さない周到さに、かなり手こずらされました。 何気にピーター卿も“容疑者”の毒牙にかかるところでしたし、終盤のクリンプスン嬢が大ピンチに陥った時はハラハラしました。 いやぁ、本当に今回の犯人は“最後の最後まで”強かな人でしたね。 こんなに皆が全力で真相解明したのに、その報告をした際のカー医師の態度がつれなくて、ズコー!!ミ(ノ_ _)ノ=3 という感じでしたが、ピーター卿、パーカー警部、そしてクリンプスン嬢・・あと、出番は少なかったですが“決定打”の提出で美味しいところ持っていったバンター・・皆さまお疲れ様でした!
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ふとしたことから関わり合うことになった、殺人事件と思しき出来事。 ピーター・ウィムジイ卿は貴族探偵として興味をもっただけだけれども、強かな犯人はまったく尻尾を出そうとしない。 そして続く関係者の不審死。 最初から犯人もその動機も明らかにされていますが、犯行方法だけがわかりません...
ふとしたことから関わり合うことになった、殺人事件と思しき出来事。 ピーター・ウィムジイ卿は貴族探偵として興味をもっただけだけれども、強かな犯人はまったく尻尾を出そうとしない。 そして続く関係者の不審死。 最初から犯人もその動機も明らかにされていますが、犯行方法だけがわかりません。 自然死にしか見えない死体。 毒の痕跡を死体に残さない毒殺方法など、いったいあるのだろうか。 正直展開は遅いのですが、その分丁寧に書かれている会話のやりとり。 ちょっとした違和はちゃんと伏線です。 犯人はわかっているので、最後の怒涛の展開に至るまでに溜まった疑問やら怒りやらがスッキリ解消されて満足です。 特に、私がこの作品で一番のお気に入りの重要人物がピンチに陥った時は、こちらの心臓が止まるかと思うほどドキドキしました。←止まってない ”「驚いた!」とすばやく顔を上げる。 だが今一つすばやさが足りなかった。” え?え? どうなったん? どきどきどき…。 あー、面白かった。
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