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武士の娘 ちくま文庫
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武士の娘 ちくま文庫

杉本鉞子(著者), 大岩美代(訳者)

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武士の娘 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1994/01/24
JAN 9784480027825

武士の娘

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商品レビュー

4.2

38件のお客様レビュー

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2010/05/28

幕末に武士の娘として…

幕末に武士の娘として生まれた著者が、アメリカへ行くことになった。当時の日本の女性の考えを知るのに便利な一冊です。

文庫OFF

2026/02/18

著者は明治生まれ。現代との風習や感覚の差異が大きく、読み進めるのが難しかった。明治時代に女性がアメリカに渡るのは、凄いことだと思う。武士の娘としての誇りを持ちつつ、前向きにアメリカでの生活を生きる。自分が受けてきた明治の教育や礼節、日本の文化を大切に思うのが良い。家族への思いの深...

著者は明治生まれ。現代との風習や感覚の差異が大きく、読み進めるのが難しかった。明治時代に女性がアメリカに渡るのは、凄いことだと思う。武士の娘としての誇りを持ちつつ、前向きにアメリカでの生活を生きる。自分が受けてきた明治の教育や礼節、日本の文化を大切に思うのが良い。家族への思いの深さも端々に感じられる。時系列は過去に戻ることもあり、時々混乱した。淡々とした文章なので少し物足りなく感じる部分があった。

Posted by ブクログ

2024/12/09

本書は、明治から昭和を生きた杉本鉞子が、大正末期に米国で出版し、ベストセラーとなった『A Daughter of the Samurai』の日本語訳である。 杉本鉞子は、1873年(明治6年)、旧越後長岡藩の家老・稲垣茂光の六女として生まれ、将来尼僧になる子として、生け花や裁縫な...

本書は、明治から昭和を生きた杉本鉞子が、大正末期に米国で出版し、ベストセラーとなった『A Daughter of the Samurai』の日本語訳である。 杉本鉞子は、1873年(明治6年)、旧越後長岡藩の家老・稲垣茂光の六女として生まれ、将来尼僧になる子として、生け花や裁縫などの女子教育のほか漢籍等の教育を受けて育った。10代で東京に出て、ミッション・スクールで英語を学んだ後、1898年(明治31年)、兄の友人で米国で美術商をしていた杉本松雄と結婚するために渡米。米国では、地元の名家ウィルソン家のサポートを受け、二人の娘にも恵まれたが、夫の事業の失敗により12年振りに家族で帰国したが、夫は盲腸炎で急死した。その後暫く日本に留まったが、1916年(大正5年)に再渡米し、収入を得るために新聞・雑誌等に投稿を続け、作家のクリスフア・モーレーの目に留まって、『武士の娘』を発表するに至った。また、コロンビア大学で日本語と日本文化の講座を7年間持った。1927年(昭和2年)に帰国後も、米国向けに英語の本の執筆を続けるなど、1950年(昭和25年)に亡くなるまで日米の架け橋となった。 本書の初出は米雑誌「アジア」の1923年12月~24年12月の連載で、1925年に単行本として出版。彼の『グレート・ギャツビー』と並ぶ同年のベストセラーとなり、異例の8万部が売れたという。また、独語、仏語等の7ヶ国語に翻訳された。日本語版は1967年出版。2015年にはNHKのドキュメンタリーでも取り上げられ、改めて注目を集めた。 私は以前より本作品のことを知ってはいたが、今般新古書店で入手し読んでみた。 まず驚いたのは、本作品の原書が英語であったことと、その作品が実に美しい日本語に訳されていることであった。前者については、執筆に当たり、本書にはほとんど登場しないフローレンス・ウィルソン(本書には、鉞子が間借りすることになったウィルソン家の未亡人が「母上」として頻繁に出てくるが、フローレンスは「母上」の姪にあたる)の手助けがあり、内容も、当時の米国人に受け入れやすいキリスト教的価値観を意識して書かれたという。そうした背景から、鉞子はフローレンスを共著者とすることを望んだが、当時の社会情勢などもあり、フローレンスが固辞したのだそうだ。また、後者については、翻訳者が生前の鉞子の協力を受けられた影響も大きいと思われる。 内容は、シンプルに言えば、武士の娘としての教育を受けた女性が、全くの異文化の地である米国に渡り、様々なカルチャーショックを受けながらも、日本人としてのアイデンティティを失うことなく、かつ、西洋の文化を吸収して、新しい自律・独立した自己を確立していく、という話なのだが、明治の時代に、一民間人の妻として米国に移り住んだ女性が日々出会うことは、現代の我々が安易に想像できるものではなかったはずだ。 作品中には、面白い場面・エピソードは事欠かないが、特に印象に残っているのは、すぐ隣(と言っても、小さな谷を一つ隔てた)に住んでいた引退政治家の娘ヘレンから、日本の女性や文化に対する率直で、ときに偏見すら混じったような質問をされても、卑屈になることなく、また、無用に美化することもなく、堂々と意見を交わす姿である。そうしたことを可能にした鉞子の性格・素養が、これだけの作品の執筆を可能にしたことを疑う余地はないだろう。 そして、今日、日本と西洋の物理的・精神的なギャップははるかに小さくなったが、本質的な文化の違いは、これからもなくなることはないだろう。そういう意味で、本書は、異文化に適応するモデルの一つとして、今後も読み継がれる価値のあるものに違いない。 (2024年12月了)

Posted by ブクログ