商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 世界文化社/ |
発売年月日 | 1993/06/20 |
JAN | 9784418935055 |
- 書籍
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赤い薔薇ソースの伝説
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赤い薔薇ソースの伝説
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
私が大好きなお店の料理人(女性)からオススメされた本。1月から12月まで主人公が作るメキシコ?スペイン料理のタイトルから始まる。料理の手間暇を感じながら、官能的であり、生きること、生と性をつなぐものが料理だと感じる。 物語の展開はえー!と思うことがたくさんあって、現実離れしとファ...
私が大好きなお店の料理人(女性)からオススメされた本。1月から12月まで主人公が作るメキシコ?スペイン料理のタイトルから始まる。料理の手間暇を感じながら、官能的であり、生きること、生と性をつなぐものが料理だと感じる。 物語の展開はえー!と思うことがたくさんあって、現実離れしとファンタジーなてんかいもある。例えば、涙で洪 部屋が水浸しになったり、料理に魔法がかかったり、鳥たちの喧嘩が竜巻を起こしたり。笑 理不尽な母親からの圧力、しきたり、選択権のない不自由さを感じながら、愛とは本能的なものなんだと。現代にはない感覚でみんなが愛を知り、掴み取って行く。抗えない感情に出会った時、迷わず、正直になることが、幸せではないかもしれない。それでも、手を伸ばしたくなってしまうもの。 読み終わったあとは、手の込んだ料理を作りたくなってしまった。出来ればそれを1人ではなく、好きな人と一緒に食べたい。 2019.01.19
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・鍋に五個分の卵黄と、四個分の卵と砂糖を入れる、よくかき混ぜ材料がとろっとして来たら卵二個を加える。さらにかきまぜ、再び粘りが出てきたらまた卵を二個加え、これを卵がなくなるまで繰り返す。 ・とげで指を刺さないように薔薇の花びらを注意して取る。花びらが血で汚れると食べ物の味が変わ...
・鍋に五個分の卵黄と、四個分の卵と砂糖を入れる、よくかき混ぜ材料がとろっとして来たら卵二個を加える。さらにかきまぜ、再び粘りが出てきたらまた卵を二個加え、これを卵がなくなるまで繰り返す。 ・とげで指を刺さないように薔薇の花びらを注意して取る。花びらが血で汚れると食べ物の味が変わるだけでなく、危険な化学変化を起こしてしまうからである。 ・七面鳥を殺して二日したら、汚れを落とし、塩を入れてゆでる。 七面鳥の肉の味を引き出すには、餌に注意しなければならない。 ・酢を火にかけ、前もって種を取っておいた唐辛子を加える。沸騰したら日から降し、唐辛子が柔らかくなるように鍋に蓋をしておく。 台所で産まれたティタはその生涯の大半を台所で過ごした。 その家で最後に生まれた娘は母親が死ぬまで面倒を見ねばならない。 ティタはずっと結婚もせず母親エレーナと、家を継ぐ姉ロサウラの家族の世話で過ごさねばならない事が決まっていた。 ティタの恋人ペドロは、ティタへのプロポーズが許可されず、代わりに長女のロサウラの婿になる。それが唯一ペドロとティタが側にいる手段だった。 ティタは、母エレーナからの束縛、同じ家に暮す今は姉の夫になった恋人ペドロとの愛、すべてを料理に注ぎ込む。 ティタの作る料理は食べた人の心に入り込む。 哀しみの篭ったトルタを食べると深い郷愁に襲われ、 愛の夢を宿した薔薇ソースの鶉料理を食べると胸に官能の炎が燃える…。 ★★★ 死んだ人が生きている人の前に存在したり、胎児の涙が溢れたり、マジックレアリズム手法。 女性が書いているためか実に読みやすかった。
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ガルシア・マルケスの 不思議が日常に織り込まれている作品を 彷彿とさせる作品。 12ヶ月をお料理のレシピで区切っているのは 洒落ているし、未知の味に興味がわきました。 ペドロには、最初から最後まで 共感できずでした。
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