- 新品
- 書籍
- 新書
言語学の誕生 比較言語学小史 岩波新書69
662円
獲得ポイント6P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1993/02/18 |
JAN | 9784004200697 |
- 書籍
- 新書
言語学の誕生
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
言語学の誕生
¥662
在庫なし
商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
比較言語学の歴史を簡潔に紹介している本です。 比較言語学は、日本語と英語のようなまったく異なる言語を比較する対照言語学とは異なり、おなじ系統の言語どうしの比較を通してその歴史的変遷を明らかにする学問です。18世紀において、サンスクリット語、ギリシア語、ラテン語の共通性が注目され...
比較言語学の歴史を簡潔に紹介している本です。 比較言語学は、日本語と英語のようなまったく異なる言語を比較する対照言語学とは異なり、おなじ系統の言語どうしの比較を通してその歴史的変遷を明らかにする学問です。18世紀において、サンスクリット語、ギリシア語、ラテン語の共通性が注目され、これらの言語の「共通の源」が存在したにちがいないという見通しが示されます。その後、ロマン主義の思想家として知られるシュレーゲル兄弟の兄ヴィルヘルムが、独自の有機体説にもとづく言語の発展のプロセスにかんする思索を展開しました。こうして本格的な研究が開始されたインド=ヨーロッパ諸語の比較言語学は、しだいに実証科学的な学問へとすがたを変えていくことになり、「音法則に例外なし」というスローガンをかかげた青年文法学派から、現代言語学の祖に位置づけられるソシュールへと引き継がれることになります。 哲学や思想に関心のある読者には、スイスに帰国したソシュールが孤独のなかで構想した共時言語学が構造主義のルーツになっていることはよく知られてますが、若き日の彼が比較言語学の分野における天才的な業績をのこしていることは、たんなるエピソードとして紹介されているのを読んだことがあるというひとも多いのではないかと思います。フーコーが主著である『言葉と物』において、独自の観点から言語学の形成についての考察をおこなってはいるものの、エピステモロジーという観点からの議論であって、言語学プロパーの学説史とは異なります。個人的には、そうした知識の欠落を補うことができたという意味で、興味深い内容でした。
Posted by
言語学と言えばソシュール。 だから、ソシュールから話を始める本は結構あります。 しかし本書はそうではなく、ソシュール以前の言語学史を概観するものです。 1786年にジョーンズが、サンスクリットとラテン語・ギリシア語が共通の源から発したのではないかという仮説を立てて以来の学説史で...
言語学と言えばソシュール。 だから、ソシュールから話を始める本は結構あります。 しかし本書はそうではなく、ソシュール以前の言語学史を概観するものです。 1786年にジョーンズが、サンスクリットとラテン語・ギリシア語が共通の源から発したのではないかという仮説を立てて以来の学説史です。 グリム、シュライヒャー、青年文法学派と続いて、ソシュールまで。 文字や音声に触れることはあっても、メインは言語の歴史的研究です。 本書を読むためにはラテン語・ギリシア語だけでなく、サンスクリットについても予習が必要です。 文法知識は大して必要ありませんが、音のイメージが掴めていないと途端に読めなくなります。 この点で私は大分消化不良になってしまいました。 面白いテーマの本なのですが、サンスクリットを勉強した後に読み直しです。
Posted by
[ 内容 ] 18世紀末、サンスクリットとギリシア・ラテン語との類似が指摘されて以来、さまざまな言語の「共通の源」に向けての探求が始まった。 19世紀ロマンチシズムの気運の中で、“言語に馮かれた人々”が担った課題と苦闘を描きながら、いかにして印欧語比較文法という学問が生み出され、...
[ 内容 ] 18世紀末、サンスクリットとギリシア・ラテン語との類似が指摘されて以来、さまざまな言語の「共通の源」に向けての探求が始まった。 19世紀ロマンチシズムの気運の中で、“言語に馮かれた人々”が担った課題と苦闘を描きながら、いかにして印欧語比較文法という学問が生み出され、言語学が科学として確立していったかを明らかにする。 [ 目次 ] 序章 言語の親族関係―比較言語学とは何か 第1章 類似の発見―言語の「共通の源」に向かって 第2章 比較文法の誕生―シュレーゲルと「比較文法」 第3章 印欧語の世界 第4章 言語は変化する―ボップ、ラスク、グリム 第5章 印欧祖語の再建―シュライヒャーの試み 第6章 言語学と文献学―クルティウス、ブルークマン 第7章 「音法則に例外なし」―青年文法学派の人々 第8章 新しい波―ソシュールの「覚え書」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by